1930年から20年間にわたり甘美な演奏で全米を風靡した音楽家エディ・デューチンを主人公とした映画で、デューチンと親交のあったレオ・カッチャーがオリジナル・ストオリイを執筆し、サム・テイラーが脚色し、「ショーボート」「悲恋の王女エリザベス」のジョージ・シドニーが監督、「野郎どもと女たち」のハリー・ストラドリングが撮影、音楽は「ピクニック」のモリス・ストロフが担当している。なお、この映画の中のピアノ演奏は名手カルメン・キャヴァレロが吹き込んでいる。主演は「長い灰色の線」のタイロン・パワー、「ピクニック」のキム・ノヴァク、新人ヴィクトリア・ショウなど。
愛情物語(1955)評論(9)
主演のタイロン・パワーは、「長い灰色の線」「情婦」に並ぶ代表作で、キム・ノヴァクは、「ピクニック」「めまい」に次ぐ存在感。実演ではなくとも、パワーの指使いの動きは見事につきる。ヴィクトリア・ショウはこの作品しか知らないが好演。そして、ピーター役のレックス・トンプソンと5歳の子役もいい。脚本、演出、演技、音楽のトータルで綺麗にまとまった佳作。
美しく優しい妻( キム・ノヴァク )との出会いから結婚迄のシーンが明るく華やかで、二人の溢れるような幸せが伝わってきました。
主人公の家庭での様子がもう少し描かれていたなら、
もっと感情移入出来たかも知れません。
主人公( タイロン・パワー )が息子に思いを伝える場面と、ラストが秀逸。
ピアノ演奏の柔らかな音色がいい。
NHK - BSを録画にて鑑賞
作品全体へは印象が薄かったためか、
初作品と思い鑑賞し始め、
ラスト間際まで気が付かなかったのですが、
ラストの親子のピアノ連弾場面が
主人公の死後に転換する印象的なシーンで
かつて観た映画と気が付いた。
この映画を一言で表現したら、
別のサイトに投稿されていらっしゃった方の
「禍福は糾える(あがなえる)縄の如し」
という言葉が正に相応しいと思いながらも、
この言葉は初めて知った次第。
人生には、この言葉のように
様々な喜びや悲しみが交互に繰り返し
人々に訪れ、
それが各人それぞれに運命づけられている
かと思うと複雑な気持になるが、
作品の出来そのものは別にして、
そんな人生の綾を考えさせる映画
だと思う。
ショパンのノクターン第2番のアレンジです
劇中のピアノ演奏は、これも誰もが名を知るピアノの名手カーメン・キャバレロによるもの
キム・ノヴァクは前半しか登場しませんが、正に大輪の華、美女中の美女そのもの
後半のヒロインのチキータ役ヴィクトリア・ショウがまたキム・ノヴァクに雰囲気が良く似ています
良く良く見ると顔が全く違うのですが似てるのです
似た女優を探して来たのでしょうが、堂々として
キム・ノヴァクに負けてない名演でした
お涙頂戴映画だと斜めに構えず、素直にハンカチを握り締めて観て頂きたいと思います
男女間の愛だけでなく、父と子の愛もどちらかといえばこちらが主題として大きく描かれます
そしてエディの老いた父母なども含め、彼を取り巻く人々との愛情物語でもあります
心洗われる一時を貴方にもたらしてくれるはずです