海軍士官学校の訓練生となった青年が人間として成長していく姿をリチャード・ギア主演で描き、大ヒットを記録した青春映画。ワシントン州シアトル。13歳の時に母が自殺し、元海軍兵の自堕落な父のもとで不遇な少年時代を過ごしたザック。子どもの頃からの夢だったパイロットになるため海軍士官養成学校に入った彼は、訓練教官フォーリー軍曹の厳しい指導の下、仲間たちとともに過酷な訓練の日々を送る。そんなある日、市民との懇親パーティに参加したザックは、町工場で働く女性ポーラと出会い親しくなる。ルイス・ゴセット・Jr.がフォーリー軍曹役を好演し、第55回アカデミー賞で助演男優賞を受賞。
愛と青春の旅だち評論(20)
映画好きを名乗るなら昔の映画も観とかねば。と思って観に行った午前10時の映画祭。こりゃ、観なくて良かったかも。
とりあえずリチャード・ギアの主人公補正っぷりが酷い。アスレチックを掻い潜るやつで新記録出すとか言ってたけど、あの体つきじゃ全くもって説得力がない。もうちょっと身体鍛えとこうよ。もうホント見事な主人公補正っぷりです。黒人の教官もタルタルで蹴りとか全くキレないし。プールで溺れた生徒へのマウス・トゥ・マウスもやり方適当だったなぁ。こんなんでアカデミー賞とかいい時代だったんだろうなぁっと思います。
士官学校のトレーニングも実際あんなに甘い物ではないでしょう。教官の口が悪い所以外は観てて逆に楽しそうじゃね?っと思ってしまいました。実際はとんでもなく大変な事をやってると思うのですが、映画では全然伝わってこない。確かに映画は作り物ですけど、それでもある程度のリアリティって大事ではないでしょうか?
恋愛のストーリーもあれ最後工場に向かえ行ってお姫様抱っこで終わりましたが、あの後ザックとポーラが例え結婚したとしてもザックのあの性格じゃ全くもって幸せな未来が待ってなさそうです。
逆にリネットは残念な終わり方だったのですが、次の新入生捕まえてそれなりに幸せになってそう。ある意味目的もしっかりしてるし、シドの不幸もネタにできそうな逞しさを感じました。シドは憐れとしか言いようがないですけどね。
そんなこんなで主題歌が良かっただけの作品でした。リアルタイムで観た人以外は楽しめない昔の映画と言った感じでしたね。
ラストの名シーンは胸が高鳴る素敵な恋の物語。
(午前十時の映画祭にて鑑賞)
2019-157