ウディ・アレンの重罪と軽罪
プロット
アメリカ
04月06日 1990 台灣上映
ウディ・アレンの影と霧
プロット
アメリカ
08月01日 1992 台灣上映
夢犯
プロット
日本
11月16日 1985 台灣上映
神阪四郎の犯罪
プロット
日本
02月18日 1956 台灣上映
完全犯罪
プロット
イギリス
04月08日 2000 台灣上映
犯罪王リコ
プロット
アメリカ
01月01日 1900 台灣上映
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ウディ・アレンの夢と犯罪評論(11)
この手の作品はストリーをじっくりと見せてくれる
演出が大事だ。その点ウディ・アレン監督作品は
作りこみが確りとされていて安心感がある。
中盤、ラストまで飽きることなく観る事が出来た。
どこにでもある、社会の縮図の中で淡々と進むストリー。
主役を張る、ユアン・マクレガー、コリン・ファレル
と豪華キャストも素晴らしい。
特に、弟役のコリン・ファレル。
ハの字眉毛全開で情けない弟役を演じています。
彼はこういう駄目役やらせたらうまいですね。
まずまずの見ごたえでした。
上映ギリギリ、且つ1000円デーだったのでほぼ満席でした。
いきなりキャスティングが流れて始まります。
これって普通なんだけど最近の映画では珍しいと思ったの俺だけ?
…終わった後切なくなりました。
一線を越えたら、あと戻りできない…
内容は;
1、父親が経営するレストランの手伝いをしている兄は、将来は投資家として成功して悠々自適な生活を送ることを夢見ているが、肝心の資金がない。
2、一方、車の修理工をする弟はごく平凡な生活を夢描くかが、ギャンブル癖が直らない。
3、兄は自分が投資家だと嘘ついて美人の彼女をつくり、弟は多額の借金をギャンブルで背負い、金が必要になっていた矢先にある犯罪のオファーが。
犯罪に縁のない育てられ方をされていた兄弟が犯罪に手を染め、転落していく人生劇。そのきっかけが女とギャンブルとは、男の弱点を容赦なく本作はついてきます。
「成功を手に入れるためにはリスクを背負わなきゃならない」なんて、よく耳にする格言じみた言葉でどんどん人が悪に染まっていく姿に、ウディらしいブラックユーモアが感じられます。
しかし、本作が後半に進むにつれポイントになってくるのが数値化できない心の問題。それはギリシャ神話の時代から語り続けられる心理学なのですが、現代に当てはめてもすごい密度で物語を力強く推進させていきます。
「インテリア」同様、最後はほんとまじで不条理そのものです。でも、それを観てて何故かカタルシスを感じている自分がいる。他人の振り見て我が身と良く言われますが、このカタルシスは我が身のように作品に集中してしまった自分がいて、映画が幕を下ろして架空の物語だったのだとホッとしていたからなのかもしれません。
女性は本作をどう観るのかが気になります。
ウディ・アレン自身が出演しないシリアス系の作品として、最近の作品にはない雰囲気。男が落ちていく原因はやはり女と金……。裏目裏目に進んでいく事態は、兄弟が迎える最後の悲劇へと進んでいく。この終わり方は予想の範囲内だけど、納得。
悲劇をもりたてるフィリップ・グラスの音楽が非常に印象的でした。