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王立宇宙軍 オネアミスの翼評論(20)
1987年劇場公開当時、映画館で鑑賞しクオリティの高さとメッセージの重さに圧倒された記憶。34年後にDVDで再視聴し、カイデン将軍は偉大なキャラだったと改めて思う。
この作品世界での「人類初の人工衛星」はリアルの公共文化事業。しかし国家の最優先は国防と一部の特権階級層の利権。マスメディアの誘導する世論は「公共事業より貧困支援を優先すべきだ」と、事業の担い手(シロツグら宇宙軍)をバッシングする。本来、マスメディアと世論は特権階級層を糾弾すべきだが、無責任に騒ぎ立てるだけで「自らの行いを改めようとはしない」。
人は愚かで、歴史は繰り返される。
けれども「どうか、そんな人類の行く先に暗闇を置かないで下さい」と自らの人生を振り返って静かに祈る事は出来る。
元虐待児のマナが徐々にシロツグと距離を縮めていくのに対し、リイクニは最初に出逢った時の「敬虔な求道者」から「日々の糧を得る生活者」へとトーンダウンしている。
彼女が正論を言えたのは、叔母の遺産頼りでお金の苦労を知らなかったからだと思う。シロツグが彼女を襲ったのは(不意打ちを喰らったが)「君も世間の人々と同じ、穢れた存在だろ?自分だけが清らかに生きられると思うな、憤ってみせろ!」と挑発したのではないかと。
しかし彼女の頑なな健気さは、シロツグを軽蔑するに至らなかった。
信頼関係や文明は一足飛びに好転しない。
それを力ずくで得ようとするから争いが起きるのだろう。
レイプ未遂や暗殺未遂シーンは、一体何だったのか?
人の動きや爆発は凄い。けどそれを見せたいなら、
王国とか宇宙とかじゃない方がいいんじゃね? という感じ。
世界観の作り込みが凄い。ジェミニ計画あたり(?)の宇宙開発を描きたいというのは明白。しかし、軍隊すらない日本で、アメリカやソ連の宇宙開発映画を作っても滑稽なだけじゃん?だから異世界の話にしちゃった・・・にしてはよく出来てるんですよ。
この異世界は、技術レベル、風俗、思想、政治状況、全て1960年代の現実世界の模倣となっていて、それが観ていてとても面白い。そして、その徹底ぶりがすごい。現実世界に存在するものが一切出てこない。例えば、主人公が本を読むシーンがあるんだけど、この異世界の本は、現実世界の本とは微妙に違う。そんな細かい小道具まで・・・。アニメ製作者達の宇宙に掛ける気持ちに泣けました。
そう。このアニメはリアルなんですよ。確かに異世界に話を置き換えている。でも、その根底にある情熱はリアルなんだよ。
とにかく、宇宙好きなら物凄い熱量を感じられる映画です。
独創的な世界観。音楽的(坂本龍一)にはアラビア半島風のクライマックス。どこの国をイメージしているのか考えながら観てましたが、風刺も交えつつ完全な異世界を表現していた。史上初の有人ロケット計画。成功されては困る国がいっぱいあって、結局は軍事目的に利用しようとしている思惑が隠れていた。オネアミス国でも軍隊はあるが、宇宙軍とは名ばかりで、まじめに宇宙ロケットの開発をしている団体。戦闘機は各国保有しているみたいだし、人工衛星はちゃんと打ち上げられてるという世界観だ。
とにかくゆるい宇宙軍。宗教少女と仲良くなった主人公シロツグは一人乗り宇宙戦艦乗組員に立候補する。戦艦といっても武器など何もない、普通のロケットだ。世の中にはそれほど関心のなかったシロツグだったが、貧困層の人たちにも目を向けるようになったり、宗教、戦争の歴史でもある人類史についてとか、成長していく過程も面白い。果たして彼は異世界のアームストロングになることができるのか?!