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ブレイブ ワン評論(20)
この映画の問いかけには、正直僕にははっきりとは答えられません。
法的には許されないことと言ってしまえば簡単ですが、愛する人を殺された人の苦しみや憎しみははかりしれないものでしょう。
映画の中の世界としてはエリカを応援してしまう僕がいました。
婚約者を暴漢に殺された女の話。
最初は対人恐怖症から銃を所持したのが、殺人事件に巻き込まれて犯人を撃ち殺した事により、殺人への抵抗感が少なくなっていく流れがリアルでした。
前フリからのオチがコントのようでしたが、嫌いではないです。
暴力を受け恋人を殺されたたことがきっかけで、
悪党を殺すという暴力を自分も振るうようになってしまった主人公は、
愛する人を失い、他人も痛みを感じるということも分からなくなってしまったのではないでしょうか。
そこから抜け出せなくて苦しんでたとこに、
事件をきっかけに知り合った警官が、
犯罪者と警官という立場を超えた友情で、
自分を撃って逃げろと言ってくれて、
それで友達を撃つことで痛みを思い出すことができたっていう
深い友情の話だと思いました。
2人はもう会うことはないかもしれないけど、
彼がエリカに与えたものはどんなに大きいか分かりません。
彼女はもう銃を持って悪党を前にしても人を撃てないと思います。
冒頭の事件の直後、
エリカが恋人とのセックスの夢を見るシーン
が痛みと別れを際立たせていたり、
ベッドの中で電話を受けて、
眠れないというエリカの話しに警官が付き合ってくれるシーンも、
声の優しさや、眠りの傍で話すという親密さがあって
痛みだけでなく優しさ人の親密さもすばらしく描写された映画だと思っています。
ほんとうに大好きです。
普通の女性がちょっとしたキッカケで殺人犯になっていく様は描けていると思うし良かったのに、最後があれじゃ台無しじゃないか。
こんなラストで良いと判断した奴の気が知れない。
ブレイブワンでググッたらジョディ・フォスターがキャストではない映画がヒット。どうなってんのかわからないと思いつつ、久しぶりにジョディ・フォスターは美貌に感心しました。
日ごろ「法」の不平等がストレスになっているので気晴らしに良いストーリーでした。
これこそ「バイ返しだ」という感じ。