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05月31日 台灣上映
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06月07日 台灣上映
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LOFT ロフト評論(2)
ストーリー、分かろうと思っちゃいけません。
「少しの間預かってもらいたいものがあるんです」「何をですか」「ミイラ」
本気かーい!ほんでもって引き受けるんかーい!
突っ込みどころは満載です。最後は何故かラブストーリーになってしまいます(笑)
西島秀俊、若い、駆け出しの頃か、演技がくさくて見てられません。
安達祐実の幽霊が座敷わらしにしか見えませーん、でもなかなか怖い。
まあ三度くらいビクッとしましたので良しとしましょう。音で驚かされる系です。
「ロフト」って名の作品、たくさんあるんですね。みんな同じような評価点なのが面白いですね。
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全編にみなぎる緊張感は黒沢清監督のそれ。
しかし、今回壊されるのは人格でも世界観でもなく、黒沢ホラーそのもの。
ミイラという素材といい、つきまとう幽霊といい、「♪ヒュードロドロ」というBGMといい、これは典型的な怪談話なんだと気づくと、これまで得体の知れない恐怖を突き詰めてきた黒沢監督の意図が見えてきた。
この映画、ホラーテイストに満ちてはいるが、結構笑えるシーンが意図的に仕組まれている。観る側の先入観からすれば、安達祐実が幽霊を演じているだけで妙な可笑しさがある。それすら狙いのキャスティングなのか。
映画が進むにつれ、この映画の持つ可笑しさは加速度的に増す。壊されていくホラー映画としての面目、黒沢ホラーに対する期待。
中谷美紀演じる芥川賞作家・春名礼子は言う。「あなたが1000年間守ってきた物を私は捨てた」と。それはプライド。
豊川悦司演じる大学教授の苦悩が、解き放とうにも解き放てない呪いと闘う“Jホラーの旗手”黒沢監督の姿とだぶる。
一見難解な作品だが、その実、黒沢監督が挑む典型的な怪談話。と同時に、先入観をぶち壊す野心作として記憶に残る怪作。