スパイとしてナチスに潜入した実在の女優ソニア・ビーゲットの真実を描いた歴史ドラマ。第2次世界大戦中、ナチス占領下のノルウェー。ナチスの国家弁務官ヨーゼフ・テアボーフェンは、人気女優ソニア・ビーゲットをプロパガンダに利用しようと画策する。その一方で、ソニアは隣国スウェーデンの諜報部から、スパイとしてナチスに潜入することを要請される。一度は要請を拒否するソニアだったが、逮捕された父親を解放させるためにテアボーフェンに接近し、彼の邸宅に潜入することに成功。次第にテアボーフェンの寵愛を受け信頼も得るようになったソニアは、ナチスのスパイとして北欧諸国の情報を収集するよう依頼される。「ヘラクレス」のイングリッド・ボルゾ・ベルダルが主人公を体当たりで熱演。「ヒトラーに屈しなかった国王」のハーラル・ローセンローブ=エーグとヤン・トリグベ・レイネランドが脚本を手がけた。
ソニア ナチスの女スパイ評論(1)
ただ、ヒロインのソニアが惚れる男性2人が共にメガネ男子なため、序盤は見分けが付きにくかったり、ナチスに情報を流すスパイの正体を探るという展開もスリル度が薄く、いざ明かされても何の意外性もなかったのが痛い。『裏切りのサーカス』未満、『ラスト、コーション』足らずといった印象。
『ジョーンの秘密』の三角関係も取って付けた感があったけど、こちらも蛇足感を感じた。でもそうした味付けをしないと観客は足を運ばないのかなぁ…