カサンドラ
プロット
オーストラリア
07月02日 1988 台灣上映
クロス・オーヴァー ワールドワイド・バスケットボール
プロット
アメリカ・ギリシャ・セルビア・イタリア・スペイン・フランス・南アフリカ・台湾合作
09月17日 2005 台灣上映
ビバ!ロンドン! ハイ・ホープス キングス・クロスの気楽な人々
プロット
イギリス
01月01日 1900 台灣上映
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カサンドラ・クロス評論(16)
国際列車を舞台にした映画といえばオリエント急行殺人事件がまず思い出されるが、本作はその次に名前を挙げられても良い
音楽のジェリー・ゴールドスミスが良い仕事をしており冒頭の哀愁ある楽曲だけで、雰囲気ある面白そうな映画を観るぞという気合いが入る
そしてソフィア・ローレンがやはり素晴らしい
写っているだけで映画の格が上がるとはこのこと
一流スターの力は凄い
エヴァ・ガードナーも印象に残る見事な存在感だった
男性陣もバート・ランカスターの苦悩の演技も流石であったか、O・J・シンプソンが後半に活躍するが彼もなかなかいい役者で印象に残る
ほぼ鉄道列車内での密室劇であり、従って群像劇となるが手際よく処理されておりダレない
クライマックスの鉄橋事故はこうなると分かっていても凄い
鉄道事故の恐ろしさを身体的な痛みで感じられるような演出は見事
列車ものとアクション、そしてパニックもの
そこに軍の陰謀の風味をスパイスに効かせてある面白い要素てんこ盛りの欲張りな映画だ
今では考えられないほどの、欧州でやりたい放題の米国の姿が描かれている。イギリスとイタリアの製作であり、これが大戦後の欧州人のアメリカへの視線なのだろう。ジュネーブの保健機関の女医の、米軍大佐に対する視線や言葉がそれを代弁する。
そしてもっと皮肉なことに、窓を封印させた列車で、隔離すべき人びとを先程の収容施設へと運ぶことが、ナチのホロコーストに重ね合わせられていることは明白である。
そのような当時の国際情勢を批判的に暗示する一方で、人間は進退極まった時にこそ、その本音を見せ、信念に殉じるものだということもドラマとして見せる。
ソフィア・ローレンとリチャード・ハリスの夫妻は、本音を吐露し合うことのない結婚を二回も失敗させている。しかし、この危機に際して、互いの働きぶりに驚き、相手の真摯な人間性に気づく。
神父に変装して、麻薬の潜入捜査をするOJ シンプソン(後の彼が実際に起こした事件と対照するとほとんどコメディにしか見えないが)や、大富豪の愛人のマーティン・シーンも、他の乗客たちを救うために一命を擲つ。
オールスターキャストだし、オープニング(「サウンド・オブ・ミュージック」へのオマージュであろう。)とエンディングの空撮にはお金も技術もつぎ込んでいる。それにジュネーブの駅のロケも、ヨーロッパが鉄道によって結ばれていた在りし日が映っていて、欧州旅行が高嶺の花だった時代を懐かしむことができる。
しかし、これだけ大作の要素が備わっているにもかかわらず、いや、そうであるからこそなおさら、観客が納得できない面が目につく。
米軍の指揮所のセットは初期のスタートレックのエンタープライズ号ブリッジ並みに安っぽいし、封印を施された後の列車がそれまでのものとは別の車両であることが簡単に分かり過ぎる。
そして、ソフィア・ローレンの、全くのってない演技。
さらに、人命救助の名のもとに始まる銃撃戦。このおかげで、鉄橋から落ちる列車とともに、映画もまたB 級へと落ちるのだ。
是非「TSUTAYA発掘良品」のライブラリーに入れて欲しい、今に通じる細菌パニック物のハシリとも言える作品。
そして本作の一番のキモは、米軍が極秘で開発していた細菌兵器が原因で車内に蔓延してしまった伝染病の事実を1000人の乗客もろとも闇に葬り去る為に、かつてナチスの強制収容所のあったポーランドに列車を向かわせるところ。
そこは過去にユダヤ人が大量に虐殺された場所でもある。
また同じような悲劇が繰り返される恐怖と絶望感。しかも今度は、アメリカ政府主導で行われようとしている。
ニュールンベルクに着いた列車が、武装化された防護服姿の男たちに包囲されるビジュアルは今でも強いimpactを残す。
ラストの廃線になったカサンドラ橋梁での列車の落下シーンは、まだCGもない時代の作品だけに余りにも模型じみてて失笑ものだったが、事態の収拾に失敗した陸軍大佐が抹殺されてしまうかもしれない結末の怖さに、やはり捨てがたいものがあった。
衝撃的な作品でした。
テロリスト逃亡による疫病の感染拡大阻止、そして他国で細菌兵器を研究していたアメリカ軍の隠蔽工作。
当時の試写会ではブーイングだったそうですが、日本では良好な興行成績を収めたようで、評価が二分するのも分かる気がします。
IHO全体のセキュリティの甘さは勿論、生物兵器開発の割には開発担当の研究者も不在でお粗末な設備ですが、アメリカ部門を狙うテロリスト達の計画も稚拙です。ともかく感染したテロリストが長距離列車で逃亡、いかに感染拡大を食い止めるかというのが前半の焦点で、猛スピードでヨーロッパ大陸を走り抜ける疫病列車という設定にはゾクゾクしました。
乗客を一人残らず車内に閉じ込めたまま隔離するにはどうするか。乗客には車内の方が安全だと伝え行き先をポーランドのJanovに変更し、列車の窓や出入口を外から封鎖。抵抗する者には射殺許可の命令。ユダヤ系ポーランド人乗客の激しい動揺や、目的地そして列車の外観、どれもナチスの強制収容と重ねているのは明らかでした。
テロリストは死に、車内での罹患者隔離も済んだ頃、1948年以来廃線となったKasundruv Bridge 通称 the Cassandra Crossing を通過することが判明。この橋渡って大丈夫なの?というのが後半の焦点です。
アメリカ軍が、列車ごと全員見殺しにすることを予測して反撃に出る乗客達。ここで観客もアメリカ軍の思惑を察しないと、車内で軍人相手に銃撃戦を始めることが愚かに見えてしまいます。Mackenzie大佐も内心無事に橋を渡れる方に賭けているのかなと、性善説を信じて(^^;)観ていましたが、いやいや軍の上層部は本気で列車事故を起こす気だったんですね〜。
良識を見失った大佐による決断の正当化は、まるでホロコーストの責任を問われた軍人達の戦後の言い分です。そして命令に忠実なだけで何も判断を下さない車内の大尉は部下と共に列車もろとも川底へ。
著名人だからこそ専門外でも白羽の矢が立ってしまう脳外科医(^^;)。1000人も乗客がいれば、他にも医療従事者の1人や2人いそうですが。
原因菌は字幕で肺ペストと訳されていて、確かにpneumonic plagueと言っていますが、抗生剤ではなく?酸素で治るペストって??この「飛沫感染する疫病」は発症も早く治るのも早い。長期的には分かりませんが、曝露量が少なければ子供や乳児も(犬も)大丈夫!ある意味生物兵器として成功しているのではないでしょうか(゚o゚;;)?!開発担当者なら、願ってもいない貴重な人体実験!として、全てを「原因不明の病を持った」テロリストの責任にし、罹患者を強制入院させ治療法の研究も含めて長期的に観察するでしょうね。
計画通り、軽くなった先頭車両はぎりぎり橋を渡れるのかしらと思って観てましたが…、乗客達による作戦がなかなか上手くいかず、主要登場人物達も大勢の乗客も相次いで犠牲になるといった容赦ない描写がむしろ現実的に見えました。
著名な医師と小説家の(元)妻(3度目の再婚?!)の2人によってアメリカ軍の隠蔽工作は明るみに出るのでしょう。
お水はテロリストに飲まれ、ヘリからぶら下がった籠に乗せられ災難でしたが、唯一早々に助かったワンちゃん!(^^)