緑川ゆきの同名コミックを原作とするテレビアニメ「夏目友人帳」の劇場版第2作で、原作コミックの人気エピソード「石起こし」「怪しき来訪者」の2編を映像化。夏目は森の中で、小さな妖怪ミツミと出会う。ミツミは神格の妖怪・岩鉄を深い眠りから覚ます「石起こし」の役を任されているという。しかし褒美の酒を巡り、ニャンコ先生や妖怪たちがミツミの役目を横取りしようとする。ミツミを気にかけた夏目は、手助けすることになるが……(「石起こし」)。田沼のもとに現れた不思議な来訪者。毎日のように訪ねて来ては、少しだけ話をして帰っていく。夏目はその正体が妖怪だと知り心配するが、田沼は妖怪との交流を楽しむようになっていた。妖怪に悪気はないようだが、田沼の体調は徐々に悪くなっていく(「怪しき来訪者」)。
夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者評論(11)
アニメの夏目友人帳は大好きで定期的にU-NEXTで見る。今作はこれまでの劇場版ではなくいつものアニメの新作2話が映画館で見られるといった作品である。
夏目友人帳のファンであれば新作2話が見られ、そして映画館が好きな者にとっては映画館で見られる。そこがこの作品の最大の魅力ではないか。
1話目はヒノエやちょびひげ達らいつもの妖仲間が登場して主として進むストーリーである。
2話目は田沼と三篠が登場し活躍するストーリー。
今作では新登場の妖が夏目を襲ったり、新登場の妖の過去の背景を追って感動するようなストーリーではなくあくまでいつものキャラクター達が目立つ作品のため新鮮味には欠けるかな。今作よりもいいストーリーは各エピソードごとに沢山あるからね。
ただいつもの人間・妖関係なく相手を思いやる夏目の温かい姿は健在。ラフに見れてなんか心が温かくなるのが夏目友人帳のやはり好きなところだ。
新作2話を映画館で見られる、ファン向けムービーとしては十分の役割を果たしていたと思う。