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ラウダー・ザン・ユー・シンク ギャリー・ヤングとペイヴメントの物語評論(2)
メンバーはなぜ年齢が20も離れたピッピー崩れに魅了され、バンドに招き入れたのか。
作品を通してギャリー・ヤングの生き様に触れ、慰めやちょっとした蔑みといった感情と同時に、自由な精神で生きることの憧れや勇気をもらえた。きっとそういうことなんだろう。
対処できる人間だったら知り合いになることはなかった、という友人の言葉も印象的だった。
鑑賞中は中島らもやシェイン・マガウアンの姿が浮かんだ。
ペイヴメントの崩壊寸前のサウンドは、ギャリー・ヤングという変人が作ったスタジオだからこそ生まれたのだ。
ライブではクールに気取るのを良しと思っていたスティーヴン・マルクマスに対し、観客を驚かしてこそロックバンドだろといわんばかりの破天荒ぶりは、ギャリーが脱退後も現メンバーのボブに受け継がれているように感じる。
昨年のペイヴメントの来日公演でもボブの狂いぷりは健在で安心した。