あのこと
プロット
フランス
12月02日 2022 台灣上映
こん、こん。
プロット
日本
09月29日 2023 台灣上映
女であること
プロット
日本
01月15日 1958 台灣上映
花のあと
プロット
日本
03月13日 2010 台灣上映
パリのどこかで、あなたと
プロット
フランス
12月11日 2020 台灣上映
マルモイ ことばあつめ
プロット
韓国
07月10日 2020 台灣上映
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あんのこと評論(8)
絶望さえ知らなかったあんが希望を持ち前へ進んでいく。
救ってくれた刑事、仕事、始めた勉強、慕ってくれる老人、押しつけられた子供、子育て。
すべて奪われ、失ってしまったあんは自ら命を絶つ。
救いのないストーリーだが、実話がもとになっている。
この映画のあんは実際にいた。
いや今も私たちのすぐそばにいる。
数年前、職場に体験学習に来た高校生に宿題を出した。
今日どんなことを教わって、どんな体験をしたかを親に報告してくださいと。次の日、「お母さんは疲れているからと言って私の話なんか聞いてくれなかった」と悲しい顔で答えてくれた女の子を思い出した。
この豊かな国の現実。
寄り添ってくれる人、支えてくれる人がいれば。
「関心領域」を思い出した。
私たちは気づかないふりをしているだけ。
子供を押し付けられるのが唐突すぎて。
それまでに少しでもあの母(早見あかり)子との交流が描かれていれば、最後のシーンがもっと生きてきたのでは。
刑事の裏の顔も必要だったのだろうか。
高速うどん早打ち少女から、主人公の友だちの眼鏡っ子ビート板、数々の話題作で出番は少ないながらキラリと輝き、主演作では抜群の破壊力、いや演技力で、世のおじさんたちを虜にし、不適切の純子ちゃんで国民的スターとなった、いまや主演作品がカンヌで受賞、と世界が注目する女優となった河合優実。
あらためて素晴らしい女優さんだと思う。
どこか山口百恵に似ていると思う。
山口百恵は菩薩である、と言った人がいたが、河合優実もまさに菩薩である。
実話をベースに描かれたという物語が、壮絶な貧困の現実を観客に投げかける。
入江悠監督の腰の据わった演出と、抑えた芝居の佐藤二朗、主人公あん役の河合優実が注目だ。しかしなによりも母親の春海役の河井青葉は、2024年の映画賞で助演女優賞の有力候補となる存在感だった。
してもらいたかったことをする人とがいる
あんは後者だった
おばあちゃんはあんには優しかったようだけど本質はあんの母親と同じなんだろう
幼児食について細かく記したノートの切れ端のゆっくり舞い落ちてくる様子が、ブレッソンのやさしい女のストールのようだった
救いが無い、ようやくシェルターに避難してもこの結末。
ただ、幼児の命の恩人としてのみ。
薬物中毒の恐ろしさ、酷い家庭環境、売りの現実。
ヒロインは演技とゆうか、生き様を見せられているようで、引き込まれすぎて、しんどい。
刑事は二面性を、佐藤二朗が見事に演じました。
稲垣吾郎は俯瞰した冷徹な視点。
コロナであろうがなかろうが、なんとゆう負の連鎖、生きる希望もありません。
事実の新聞記事に触発されたとゆうが、なんか救いがないと、観賞後しんどいだけです。
覚悟がないと観れないのでしょうか。
ただ、ただ、茫然自失、ごめんくさい。
実話に基づいているそうですが詳しいことは調べず、予告だけ見て映画館に行きました。
単純に売春・クスリをしていた主人公が良い刑事さんに出会って更生していくストーリーなのかと思いきや…。
介護施設で働くことを希望した理由もお祖母ちゃんのため。
大人の手を借りて一人暮らしを始め、夜間学校にも通い始める。
順調だと思っていたときに世話になった刑事がとある理由で逮捕され、コロナが流行り始めた。
居場所になりつつあった職場も夜間学校も、自助グループも失ってしまったけれど自宅では黙々と勉強を続けていた。
突然子供を押し付けられて慣れないながらもお世話をしてあげる主人公を見て、優しい子だと再認識。
自分だったら親、友人に慌てて連絡して助けを求めるだろうけど彼女にはそれが出来る人が居なかったんだろうな。
結局子供の面倒を見る主人公だけどそれがきっかけとなって悲しい結末を迎える。
生まれ育った環境が良ければ、刑事が逮捕されていなければ、コロナが流行らなければ、子供を押し付けられなければ…。
主人公、あんちゃんのことを思うと悲しい気持ちになりました。
けれどあぁいう環境で育つ子というのも珍しくないんでしょうね。
色々と考えさせられる作品でした。