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ひき逃げ プロット 日本 04月16日 1966 台灣上映
逃げきれた夢 プロット 日本 06月09日 2023 台灣上映
赤ひげ プロット 日本 04月03日 1965 台灣上映
ねこのひげ プロット 日本 04月19日 2008 台灣上映
逃げる天使 プロット アメリカ 10月22日 1994 台灣上映
猫は逃げた プロット 日本 03月18日 2022 台灣上映
ひき逃げファミリー評論(1)
いじめ、不倫、個人主義、家庭の崩壊、世間体、老人介護、当時から今にも繋がるような社会問題を踏まえつつ、家の中に隠した事故車両の解体作業におかしな勘違いで探りを入れてくる、『奥様は魔女』の隣のおばさんみたいな人を登場させてコメディとしても楽しめるようにした意欲作。
夫の起こしたひき逃げをなんとか隠蔽しようとする様々な珍騒動は滑稽でおかしく、ドキドキもさせられた。前述した隣のおばさんや、中谷昇演じるボケじいちゃんもいい味出してた。中盤までは一家をピンチに追い込む厄介な存在だったボケじいちゃんも、後半ボケが治ったかのように頼もしくなり解体作業を先導したり。
でも映画全体を引っ張ってるのは、家族を守ろうとイリーガル何のそので、必死に車の解体作業をする中尾ミエの演技でしょうね。油まみれになりながら、アセチレンガスまで使うんだから。
それだけに現実逃避的なラストは残念だったな。あの車で一体どこへ逃げようというのだろう?法律を犯してまで家族を守るのは社会的な生活を守るという意味ではなかったの?もしかして一家心中の暗喩だったのか?でもひき逃げの真犯人が自首した後だしな、心中する理由もない。ちょっと納得いかないラストだった。
それからこの日、監督の水谷俊之さんと主演の長塚京三さんが舞台挨拶にいらした。長塚京三さんは事前の告知がなく、サプライズゲスト。水谷監督と電話でこの映画の舞台挨拶に行くと話していたら、長塚さんがそれなら僕も行きますとなったらしい。水谷監督はこの作品を含むアルゴプロジェクトで、撮影所主導で映画を作るのは最後になり、以降は原作ありの映画ばかりになることを少し残念そうに話されていたのが印象的だった。