夭折の天才詩人アルチュール・ランボーと、詩人ポール・ヴェルレーヌの激しい恋愛を描く文芸メロドラマ。監督は「秘密の花園」のアニェシュカ・ホランド。製作は記録映画畑出身のジャン=ピエール・ラムゼイ・レヴィ。脚本は「ジキル&ハイド」などの劇作家クリストファー・ハンプトンで、68年に発表した同名の戯曲を基にしたオリジナル(小さな役で出演も)。撮影は「ユリシーズの瞳」の名手ヨルゴス・アルヴァニティス。音楽は「ドッペルゲンガー/憎悪の化身」(92)のヤン・A・P・カズマレク。美術は「レオン」のダン・ウェイル。衣裳は「インドシナ」のピエール=イヴ・ゲロー。編集は「ヨーロッパ・ヨーロッパ」以来ホランドの全作を担当するイザベル・ロレンテ。
太陽と月に背いて評論(5)
早熟の天才詩人、アルチュール・ランボーと若妻と子どもがいながら彼にのめり込んでいったポール・ヴェルレーヌの実在した二人の詩人の事実に沿った伝記作品。
彼らの2年間の放浪の旅。その蜜月の果てに待っていたものは。。
不快さと切なさと狂おしさが混じり合う、屈折した愛の形は終始みていて息苦しさを覚えます。
破滅的な同性愛を体当たりで演じた若かりし頃の美しいレオ様にとりあえず拍手。
正直、あまり見たくないような描写も所々ありましたが、今作は彼のファンにとっては必見といえそうです。
VHSにて鑑賞 多少の衝撃はあるにせよ、観て損はないです(^_^;)
史実でもこの2人は恋愛関係にあり、それを元にした小説が原作です。
面白いのは原作者が映画の脚本も手掛けており、シナリオに無駄がなく面白い。内容的に中だるみしそうなストーリーなのですが、飽きずに最後まで見れます。詩人の物語に相応しく、映画自体も詩的な雰囲気。
ディカプリオとデヴィッド・シューリスの演技が素晴らしいのも見どころ。この映画への出演を当時のマネージャーが反対していたのですが、それを押し切っレオは出演したそうです。
主人公の2人がゲイ・バイセクシャルである点が話題にされますが、情熱的で壊滅的な関係性がうまく描かれていることに価値があります。これがストレートの2人での映画でも変わらないと思う。
え。逆っ。って思わずつぶやく。
ヴェルレーヌについて調べていたので延長線として鑑賞しました。
現実に沿って描かれているのがよくわかりました。実際にこんな感じだったのか分かりませんがハリーポッターのルーピン先生はよくこんな女々しい男を演じきることができたなあと思います。
ほんとにダメな男ほど演じるのは難しいなと思います。
欲を言えば彼の素晴らしい詩を随所に散りばめてきかしてほしかったです。
ランボー役の体当たりな演技も感心します。役者は何でもできなきゃダメなんだなと思いました。尊敬します。