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南東から来た男 プロット アルゼンチン 09月17日 1988 台灣上映
傷だらけの用心棒 プロット フランス・イタリア・スペイン合作 01月01日 1900 台灣上映
イギリスから来た男 プロット アメリカ 08月19日 2000 台灣上映
星から来た男 プロット 韓国 09月27日 2008 台灣上映
ユタから来た男 プロット アメリカ 07月20日 1956 台灣上映
ブラジルから来た少年 プロット イギリス・アメリカ合作 01月01日 1900 台灣上映
南から来た用心棒評論(5)
常連の悪役、フェルナンド・サンチェがとにかく人を殺しまくる。
「お前やりすぎだろ!」と思わずツッコミたくなる。
フランチェスコ・デ・マージのテーマ曲もあんまり映画自体にフィットしてない気がするが、最早この映画と言うとこの曲みたいな例えると「パブロフの犬」状態な自分がいる・・・
ジェンマの相手役コリンヌ・マルシャンという女優は好きじゃないけど、役における強気なキャラは当てはまってるかも。
さすが元体操選手であるジャンマ。アクションがキレッキレ!
しかしながら、この映画におけるジェンマのキャラってなんとなく「バウンティー・ハンター」なんだけど、なんか特有のギラギラした感じが無く余裕ぶち噛ました男。
そこに緊張感が欠ける・・・
日活の無国籍映画にも似ている。
なんせジュリアーノ・ジェンマがかっこいい、フランコ・ネロのようなもの静かなダークさではなく、常にとぼけた明るさが小気味いい。
冒頭、強盗団相手に一人で楯突いてそれなのに簡単に彼らをいなしていく、そんな主人公の描き方にはまるで現実感がなくて陳腐。なんの理由も無くただ悪をやっつける超人的な強さの主人公の活躍を見せるだけで、俺って格好いいでしょ、そんな昔ながらの物語と主人公に、観ていてさっぱりはまれない。敵役のゴルドンはふてぶてしくて横暴で残酷で、いかにも悪役らしくて劇中で一番存在感があった。でも、途中で水を飲んでいたカウボーイ達を射殺するさいには狙撃手なみの銃の腕を見せていたのに、最後の戦いでは主人公とその仲間相手にいきなり素人のようにはずしまくるのはどうしたわけか。子供向けの漫画をそのまま西部劇にしただけのよう。
男気がいっぱいの作品で、やられっぱなしのクレイもユニークだし、爆弾専門のウィスキー(ロベルト・カマルディエル)がいい味出してる。「ウィスキーをダブルで!」「ちがうちがう、瓶をダブルでだ」といつも酔っぱらってる男。
そもそもカードのイカサマ、賞金稼ぎという男で、普通ならいいイメージのないキャラ設定だが、やはりジュリアーノ・ジェンマは違う。ところどころに人間臭さを発揮して、冷徹になり切れないところがあるんだな。ヒロインのジェーン(マルシャン)はそれほどいい女じゃないけど、じわじわと惚れさせるテクニックも憎い。
手を負傷したまま最終決戦へ。まずは義手みたいなものをブラブラさせて相手を油断させ、早撃ちのテクニック満載だ。そしてボスのゴルドンとは棺桶屋の倉庫の中で対決。たまに暇つぶしに観るのに最適。