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炎の戦線 エル・アラメイン評論(5)
内容とは関係ないけど、主人公を含めイタリア兵はみなモデル顔で全員かっこいいのに驚き。
ドイツのロンメル将軍はイギリス軍を追い詰め、スエズ運河に迫っていた。
イギリスはスエズ運河を死守すべく、大部隊を派遣、反撃を開始する。
新人のイタリア兵の目を通して、悲惨な戦闘を丁寧に描いていく。
舞台はWWII 北アフリカ戦線。
その中でも、The Second Battle of El Alameinを戦ったイタリア第10軍団の運命を、主に若き歩兵の目線から描いています。
1942年10月エジプト。
パレルモから志願して来た大学3年生のSerraは、南部防衛を担当するPavia歩兵師団のRizzo曹長の元に配属される。
まず教わった最初の敵は、気候の厳しさ、飢えと喉の渇き、サソリと赤痢菌。
美しい星空を見上げながら曹長がノスタルジーに浸る所は、少しサン=テグジュペリみたいでしたし、砂と尿だけで飢えをしのいでいると言う割には痩せていないし、なんだか小綺麗な戦争映画だなぁ…と思って観ていたら、中盤から徐々に悲愴感が漂って来ました。
兵士の胃袋事情より?革靴の輝きを気にしているのかムッソリーニ。
自らの手は汚さず、部下を平気で見捨てる軍高官。
イタリア軍も随分と上司に恵まれなかったんだなぁと…。
一方、戦場を知る師団の上官達はとても優しくていちいち敬礼もしておらず、映画やドラマで描かれる日本軍のイメージよりかなりマイルドな雰囲気でした。
ハリウッドなどと比べたらずっと低予算に見えますが、それでも爆撃シーンの迫力は凄かったです。この爆音、まだ続くのか?と、こちらまで早く終わって欲しいと願ってしまいました。
撤退を命じられ、後方拠点を目指しリビア側、つまり西へ西へとひたすら徒歩で移動。目的地がどんどん遠ざかり、終わりの全く見えないこの移動はまさに死の行進といった感じでした。
どこまでも続く海岸や砂漠の映像はとても美しいです。
特に夜のアフリカ大陸は、地平線までしっかり黒い夜空が広がっており、まるで月面で戦闘準備をしているような錯覚を起こしました。
バイクでやって来てバイクで走り去るSerra。
彼だけでも無事助かったのかは分かりませんでしたが、無名兵士の墓で佇む高齢男性はSerraなのかも知れません。彼は、アフリカの砂となり散っていった多くの兵士達の魂の象徴なのかなと思いました。
…それとお兄さん達、お尻がかなり綺麗でした。
第2次大戦のイタリア軍のアフリカ戦線での新兵が主人公。イギリス軍と戦っていて、同盟のドイツ軍に下に見られていた。敵の砲撃がすごいのだけど、それより砂漠を延々歩いて移動するのがつらい。しんどさは伝わるのだけど、けっこう飽きる。イタリア兵がイケメンばかり。