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ボブ・マーリー ONE LOVE評論(10)
1976年、カリブ海の小国ジャマイカは独立後の混乱から政情が安定せず、2大政党が対立していた。30歳にして国民的アーティストとなったボブ・マーリーは、その人気を利用しようとする政治闘争に巻き込まれ、同年12月3日に暗殺未遂事件に遭う。2日後、マーリーは怪我をおして「スマイル・ジャマイカ・コンサート」に出演した後、身の安全のためロンドンへ逃れる。名盤「エクソダス」の発表やヨーロッパツアーを経て、世界的スターの階段を駆け上がっていくマーリーだったが、その一方で母国ジャマイカの政情はさらに不安定となり、内戦の危機が迫っていた。
「あの夜、マイアミで」のキングズリー・ベン=アディルがボブ・マーリー役で主演を務め、「キャプテン・マーベル」のラシャーナ・リンチが妻リタを演じた。「ドリームプラン」のレイナルド・マーカス・グリーンが監督を務め、プロデューサーにはボブ・マーリーの妻リタ、息子ジギー、娘セデラが名を連ねた。
主役がイマイチBOB役には役不足を感じました。
ありがたい事に試写会にご招待いただいたので、一足早く鑑賞。
ボブ・マーリーについては以前やっていたライブ映画を観たくらいだったので、彼の生涯を動画や著書、楽曲を聴くなどして事前知識を少し入れてから行きました。
伝記映画としては少し短くないか?とは思いましたが、ある一定の年齢から最高潮のところまでに絞っていたのもあって、観やすい作りにはなっていました。
平和のために、国家のためにコンサートを実行しようとするボブ・マーリーの世界進出を含めた数年を描く作品で、彼の原動力であるラブ&ピースをこれでもかと堪能できるような作りでした。
宗教用語がかなり多く、それもあって多分音楽用語ではないよな?と戸惑いながら観ていました。
ここんとこの情報をもっと読み込んでいれば理解できるところもあったんでしょうが、ちょっとここまで多いとは…と面食らってしまいました。
ボブ・マーリー自身のことが多く語られている割にはまとまっておらず、女性関係の話は語られつつも有耶無耶になっていたり、父親としては序盤と終盤にそれっぽいシーンがあるだけで世界を旅している間はあまりそれが分からず、ガンが発覚したのも唐突かつそれに対してのアンサーもあっさりしていて、本人ならではの決断とはいえ重みを感じることはできませんでした。
映画としてはライブシーンがそこまで多くなかったのが残念でした。近いものだと「エルヴィス」は破天荒な生涯と同じくらいライブシーンもあったので、しっかりテンションも上がっていったのですが、今作はボブ・マーリーと周りの人物のドラマメインになっていて、ライブシーンは同じ会場とダイジェストで一気に流れるというのみだったので、これではヒットは難しいよなとはなってしまいました。
ただ音楽自体の素晴らしさ、聴きなれないレゲエの良さを体感することができたのは収穫でした。
ボブ・マーリー入門編映画のような印象を受けました。楽しめるには楽しめるんですが、もっとインパクトは欲しかったところです。音響の良いスクリーンで観れたのはナイスでした。
鑑賞日 5/7
鑑賞時間 19:00〜20:42(先行試写会にて)
座席 J-24
息子のジギマリーがこの映画のプロデュースして来日してくれました
今回は最低二回は観たいと思ってます
とりあえず星⭐︎4以上にしたいです