小松菜奈と松田龍平が共演し、新潟・佐渡島を舞台に記憶を失った男女の謎めいた過去と運命を描いたドラマ。佐渡島の金山跡地で目を覚ました女。過去の記憶がない彼女は清掃員の女キイに助けられ、キイがアカとクロという女の子と暮らす家に運ばれる。自分の名前すら思い出せない女はミドリと名付けられ、キイと一緒に清掃員として働き始める。そこで警備員の男アオと出会ったミドリは、彼もまた過去の記憶がないことを知り、次第にひかれ合っていくが……。「Blue Wind Blows」で注目を集めた富名哲也が監督・脚本を手がけ、江戸時代に佐渡金山で過酷な労働を強いられて命を落とした無国籍者の人々を埋葬した「無宿人の墓」に着想を得て撮りあげた。2023年・第36回東京国際映画祭コンペティション部門出品。
わたくしどもは。評論(4)
監督の様々な想いやこだわりは伝わるが、商業芸術としての映画という意味では残念ながら成立させるのが難しかったかもしれない。
映像はロケーションの素晴らしさも手伝って美しかったが、冒頭のズームアウトが素人っぽかったのが残念。
小松菜奈ちゃんも松田龍平君もただ立ってるだけで雰囲気があって、どの場面切っても写真集みたいに美しくて眼福✨。
彼らをキャスティングした監督のセンスに納得。
さまよえる魂になるのは生前の自分の選択次第。
田中泯氏の何かが降りてくるダンスがとても印象的、是非ともご覧あれ。
あとあの美少年気になるわ。
小松菜奈ちゃんは個性的な美女だと思ってたけど、想像以上に正統派美女だった。
全部のパーツが天才的に整ってんのね。
でもこれまで観たどの舞台挨拶の衣装より個性的でカッコよかった。
スタンダードサイズで質とか出演陣が素晴らしい作品だと思います。ただ、あまりにも平坦な雰囲気で少し飽きるような危険性も感じました。その描き方もまた作品のコンセプトなんでしょうけれど・・・
スタンダードにした理由は山を撮るのに最適だと思ったからだとか─。そういえば「帰れない山lという映画も山を撮ったスタンダードサイズだったなぁと・・・でもこの作品は別に山メインじゃないからなぁ・・・でも坑道とかトンネルを捉えるのにも効果的だった気もしましたが・・・
内容は、めっちゃ「ワンダフルライフ」でした。話もコンセプトと全く違うとは思いましたが、そもそもの設定が・・・。あちらは焦点が明確だったけれど、こちらは非常に曖昧な表現で─まぁ内容よりもスクリーンの雰囲気を作り出そうという意図は分かるのですが、どうしてもキイとかミドリとかアオに集中するわけで、そこを漠然と曖昧にされてもねぇ・・・などと思ってしまいました。
しっとりとしていてなかなか味わい深い作品でしたが、格別なオリジナリティを感じなかった分、やや物足りなさを感じた次第です。