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ローズ プロット アメリカ 11月01日 1980 台灣上映
ワイルド・ローズ プロット イギリス 06月26日 2020 台灣上映
ウィンター・ローズ プロット アメリカ 12月10日 1983 台灣上映
ラヴィアン・ローズ プロット フランス・ロシア合作 12月13日 1997 台灣上映
ランブリング・ローズ プロット アメリカ 10月31日 1992 台灣上映
カリプソ・ローズ プロット トリニダード・トバゴ、フランス 04月23日 2021 台灣上映
ローズ・イン・タイドランド評論(9)
映画監督で大成している方を尊敬するのはいくつになってもぶれない方が多いということ。この映画もまだまだこんなのを作るんだな、という覚悟と凄みを感じます。
要は幼少期のイメージした世界を最新機器を使えばこんなにも再現・創造出来るんだぜ、という映画で、それだけしかなく、昔の苦労から一転して、予算少なめで作れる世界観に監督がはしゃいでいらっしゃいます。で、前半一時間は僕も一緒になって、「監督。すっげー。」ってはしゃいでいたんですが途中で疲れちゃいました。だって話が一向に面白くならないんだもん。
おそらく世界一の世界観を構築する技術を縦横に駆使しながら、ストーリーテリングが驚異的にへたくそというか興味をお持ちでいらっしゃらないというか、まさしく映画でしか出来ないことに特化しているけれども映画ででも出来ることへの愛情のなさというか。
だからあんたは巨匠になりきらないんだ。と何故だが義憤に燃えました。
世界観に入り込めるか否かが鑑賞の成否の全てを握るこの映画。いうなれば『ヴィデオ・ドローム』の主役が少女みたいな作品です。鑑賞後ほとんどの人は何か言いたいことがあるとは思いますが、もうあきらめるしか無いでしょう。
けして面白い作品だとは思いませんが、映画製作の技術への敬意を表してこの評価。
楽しみにしていたジェフ・ブリッジスは散々だし、B.フレッチャーやマクティーアは演りすぎで観ていて気分が悪いが、主人公ファーランドはこの全て苦痛な作品の中で唯一の輝きを発している(そりゃそーだが)。天才子役だ。
ジョデル・フェルランドちゃんがかなりキュート。
どんどん、汚れて行ってしまう。
かなり、ありえない世界。
空想の世界に閉じこもったローズを誰も助けようとしない。
大人は身勝手に振り回すだけ、
ローズも誰も信じてない。
ローズが空想で遊ぶシーンが大半を占めていて退屈。
ロリコン向けなのか?
子どもの頃にみえているもの、感じているものが、私にも確かにあったことを思い出した。
映像の美しさ、世界観ともに素晴らしかった。
特に期待もせずにみて、傑作を発掘した気分です。