映画「愛に奉仕せよ」、Netflixドラマ「39歳」のヨン・ウジン演じる小説家が、人びととの出会いから自分自身とも向き合っていく姿を描いたドラマ。まだ冬が残るソウル。7年ぶりにイギリスからソウルに帰ってきた小説家のチャンソクは、コーヒーショップで時間をなくした女性と出会う。さらに、思い出を燃やす編集者、希望を探す写真家、記憶を買うバーテンダーといった、心に深い葛藤を抱えながらも人生を歩み続ける4人との出会いから、自身が心に閉ざしてきた記憶と向き合っていく。ヨン・ウジンがチャンソク役を演じるほか、「べイビー・ブローカー」のイ・ジウン(IU)らが顔をそろえる。監督・脚本は韓国実写版「ジョゼと虎と魚たち」のキム・ジョングァン。
夜明けの詩評論(8)
誰かと一緒に歳を重ねていきたいと思える作品でした。
言葉にしようとしても、伝えられることはほんの一部で難しい。この映画はそんな人間と人間の微妙な感情の揺れを繊細な描写で伝えようとした実験作品だと思う。
わたしはその真摯な描き方や試み、俳優に委ねた「空間」の演技がとても心地よく、没入できた。
いつもどこか心に留めておきたい、お守りのような作品だった。
スカして回りくどくて面倒臭くてテンションが下がった待ち合わせに始まって、人を変えては2ショットでのとりとめのない会話劇が繰り返されて、しかもみんななんか中途半端。
そしてそのうち電話で泣いて嘆いてのワンショット。
少しずつ話しがみえてきて、言いたいことは判らなくはないけれど、終始冗長で自分には合わなかった。