鍵(1974)
プロット
日本
05月04日 1974 台灣上映
メス(1974)
プロット
日本
10月12日 1974 台灣上映
アラビアンナイト(1974)
プロット
イタリア
09月26日 1974 台灣上映
メリーゴーランド(1974)
プロット
イタリア
06月06日 1975 台灣上映
大地(1937)
プロット
アメリカ
01月01日 1900 台灣上映
ロンゲスト・ヤード(1974)
プロット
アメリカ
05月17日 1975 台灣上映
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大地震(1974)評論(5)
この作品で私の映画好きが始まった。
相当ダメダメだったというのが大昔の記憶
何十年振りかに観て、まあちょっとはマシな映画だなと思い直した
前兆の小さな地震は冒頭すぐあります
大地震は中盤に起こります
地震の規模は阪神大震災くらいのものです
それまではパニック映画につきものの群像劇の人物紹介です
後半はそのパニックの中でそれぞれが生き残り、救助される物語です
その物語が余震が続いて被害が拡大していく中、互いにクロスしていきます
夫婦仲の悪い建設会社の副社長、シングルマザー、熱血警官、バイクスタントマン、その妹、スーパーの男性店員、そして彼等彼女等を取り巻く周囲の人びと
脚本はさすがに上手く出来ています
肝心の大地震のシーンはなかなか良い出来です
本作前年1973年公開の日本沈没の地震シーンよりリアリティあるビルの崩壊が展開されます
逆に1980年の地震列島では本作が元ネタと思われるシーンがあります
公開当時は超低音域を特別のスーパーウーハーで響かせることで地震の振動を再現して見せたという音響を売りにしていました
今で言うところの4DXのご先祖様みたいなものです
DVDの音響は5.1 ドルビーなんとかでそれを出来る限り再現して欲しいところですが、メニューには音響のセレクトすらなく字幕の選択だけでガッカリしました
せめて我が家の安物のサラウンドシステムでもビリビリいわせて欲しかったものです
地震パニック映画の始祖といえば、ご存知1936年の「桑港」です
こちらはサンフランシスコの大震災を扱っています
本作は舞台をロスに移したリメイクかと思いきや、全く違うただのパニック映画です
それも土曜洋画劇場とかのテレビで適当に観るのがちょうどよい程度の代物です
桑港みたいなテーマ性は微塵もありません
何故この災害がこの街に、何故今おこったのか?
だから生き延びた人びとはどうこれから生きて行かねばならないのか
そんなものはどこにもありません
有るのは主人公の建設会社の副社長が「40階建てのビルなんか建てるべきではなかった」とかいう情けなさです
タワーリングインフェルノは1974年12月公開
本作は同年11月です
彼の会社は超高層ビルで上層部から炎が吹き上がって松明のようになっているのを見上げるカットはタワーリングインフェルノに先んじています
つまりそれをやりたかった
その程度の作品と言うわけです
とはいえ大震災発生後の救護施設の様子などはなかなかのスケールです
警官役のジョージ・ケネディの方がキャラが立っており、チャールトン・ヘストンを食ってます
子供が落ちた空の用水路は多分ターミネーター2でバイクで爆走するところだと思います
とか、とか、面白いところを各自見つける努力が必要です
かって1970年代、パニック映画というジャンルがあった
その中の有名な作品と言うことで、どんなものなのか一度観て見るぐらいの意味はあります
第1次オイルショックは1973年10月
ベトナム戦争の敗戦は1975年4月
将来への不安がアメリカを覆っていました
それがパニック映画ブームを引き起こしたのです
土壌は21世紀の土壌の方が遥かに肥えています
しかしパニック映画以上のことが現実化してしまった21世紀では、もはやパニック映画なんか観たくも無い時代かも知れません