1960年代にイギリスで制作され世界中で愛され続けてきた特撮人形劇「サンダーバード」の新作エピソード3話を劇場上映。当時ラジオドラマとして書かれた3つのエピソードを、イギリスの熱狂的ファンによるクラウドファンディングを経て、オリジナルの撮影手法を完全再現して映像化した。トレイシー家とペネロープの出会いから国際救助隊の本格始動までを描いた「サンダーバード登場」、雪男に襲われた人々を救助するためエベレストへ向かったペネロープたちが宿敵フッドの罠により絶体絶命の危機に陥る「雪男の恐怖」、連続強盗犯に狙われたペネロープを救うべく奔走する国際救助隊の戦いを描く「大豪邸、襲撃」の3話を基に構成。日本語上映版は、日本映画界を代表する特撮監督の樋口真嗣が日本公開用に構成を担当し、ポスタービジュアルを「機動戦士ガンダム」メカデザインの大河原邦男が描き下ろした。声優は満島ひかり、井上和彦、大塚芳忠、立木文彦ら。
日本語劇場版 サンダーバード55 GOGO評論(2)
この作品を観ようと思う方ならばサンダーバードに対する下地が有ると思いますので自宅の大型TV⁈で見ても感動は変わらないかなと。
やっぱり当時の声優を知っている人にはちょっと違和感が有ると思います。記念作品なら尚更黒柳徹子さんなど起用して貰いたかった。
納得なのはパーカーくらいかな?
いっそのこと日本語吹き替え版ナシの方が良かったと。
私は「サンダーバード」はあまり知らない作品でしたが、むしろこういう形で見る方が、より作品の魅力を知ることができて良かったです。
今でもおもちゃ屋にサンダーバード関連グッズが売られていますが、特に1号や2号はとても50年以上前のモノとは思えず、魅力があり欲しくなります。
そして、当時の「特撮」へのこだわりは流石で、「スーパーマリオネーション」という造語にも納得しました。
汗とかも微妙なリアルさで、特に「パーカー」というキャラクターの魅力はじわじわときます。
何といっても敢えて「50年以上前の作品としか見えない」ように徹底的にこだわった現代の制作陣も流石で、なかなかの映像職人芸です。
「国際救助隊」のスタートに当たる「サンダーバード登場」は必要不可欠な物語で、まさに導入としても有難い作品です。
その後に続く「雪男の恐怖」と「大豪邸、襲撃」も世界観が分かり楽しめます。
日本放送開始から55周年という記念すべきタイミングでこのような奇跡的な試みを「日本語劇場版」として再構成し、まとめられたのは奇跡が重なった結果と言えると思います。