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北京物語 プロット 中国 11月05日 1988 台灣上映
東京バタフライ プロット 日本 09月11日 2020 台灣上映
東京オリンピック プロット 日本 03月20日 1965 台灣上映
東京キッド プロット 日本 09月09日 1950 台灣上映
東京ナイト プロット 日本 10月07日 1967 台灣上映
東京湾 プロット 日本 05月27日 1962 台灣上映
東京物語評論(20)
ラスト近くの原節子が義父(笠智衆)から貰う感謝の言葉に端を切った様に泣く様に号泣してしまった。
このシーンはこの作品のすべてを凝縮してる気がする。
終わった直後、凄く良いものを観た気分になった。
セリフ一つ一つ丁寧にココロに響く
白黒なんだけどあざやかに色合いが浮かぶ
やはり、笠さんと原さんの2人の掛け合い
が好き☆彡
思わず、原節子という写真集and小津安二郎の
本を映画館にて購入。
映画館で見るのが一番好き👀(^_−)−☆
尾道、東京下町、熱海と、舞台の移動テンポがとても小気味よい。家の中の縦に狭められた構図は好みではないが、風景の切り取り方は何らかの角度がついていて、とても素敵。
映画全体に関しては、1回見ただけでは主題は勿論、原節子の紀子の人物像がさっぱり分からず、2回強見てようやく少し理解ができた様な気になった。説明が最小で、なかなかに手ごわく且つ奥の深さがある映画である。
紀子のアパートに泊まった夜の紀子の覚醒は、義父との最後の会話のイントロであり、変化への熱望の自覚なのか?翌朝、義母の頭上にガラス戸の割れ目が来るのは、勿論偶然ではなく、暗号、即ち死の病が頭内で起きてることの象徴か?
ラスト、義母の時計を貰い受けた紀子はそれをしっかりと手で包み込む。時計の音らしきものが響き渡り、同時に笠智衆の周吉も家族から離れ孤独を噛みしめ一人立ちするやに、出航する船の映像と時を刻む音が重なる。戦争で夫を亡くし言わば時間が止まっていた紀子と過去としがらみに縛られ惰性で生きてきてる平吉、もしかして小津監督?の心の琴線が言わば共鳴し合って、時が動き始め、細々と、しかしけなげに音をたてて前に進んで行く素敵なエンドに思えた。