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狼たちの墓標 プロット 韓国 05月27日 2022 台灣上映
忘れられぬ人々 プロット 日本 09月15日 2001 台灣上映
ガラスの墓標 プロット フランス 05月29日 1971 台灣上映
汚れた血 プロット フランス 02月06日 1988 台灣上映
雨にぬれた舗道 プロット アメリカ・カナダ合作 01月01日 1970 台灣上映
泣きぬれた人形 プロット 日本 05月19日 1951 台灣上映
血ぬられた墓標評論(2)
17世紀のバルカン地方。
その地の王夫妻は悪魔とみなされ、弟によって殺される。
その殺害の儀式はおぞましいもので、内側に鉄鋲のついた悪魔の仮面を被せられ、火あぶりに処せられるというもの。
鉄仮面を被せられる直前、王妃(バーバラ・スティール)は、甦り、祟ってやると呪詛の言葉を吐く。
しかし、火あぶりの途中で雷鳴がとどろき火は消え、王は地中に、王妃は城の霊廟に葬られた。
それから2世紀。
クルヴァヤンとゴロベクというふたりの博士が廃墟のような城へ立ち寄り霊廟を探索するうち、王妃の棺を見つけて、こともあろうか、クルヴァヤン博士が負った手の傷から流れ出たわずかな血が王妃を甦らせてしまう。
そして、廃墟と思われた城には、城主と息子と娘がひっそりと暮らしており、娘カーチャ(バーバラ・スティール二役)は処刑された王妃そっくりだった・・・
といったところから始まる物語で、ニコライ・ゴーゴリの小説に基づいています。
とにかく、冒頭の処刑のシーンが素晴らしく、陰影の濃いモノクロ画面はおぞましさに溢れています。
その後の展開は、甦った王妃であるが、まだ血が足りず、棺から出られない。
虜にしたクルヴァヤン博士を使って、カーチャの肉体を手に入れようとするのだが・・・と現在のホラー映画と比べると品のいい展開です。
全編を通じて、カメラマン出身だったマリオ・バーヴァの優れた映像感覚を楽しみながら、かつ肝を冷やすという秀作に仕上がっています。
バーバラ・スティールは、とにかく大きな目が印象的ですが、歯並びが悪く(正面の前歯2本ほどがやや奥に引っ込んでいる)、時折、品のない表情になるのが残念です。
セリフがロミオとジュリエット時代…。