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ボヤンシー 眼差しの向こうに評論(8)
経済を回す為の必要悪のつもりで国は傍観しているだけなのだろうか?
全体が豊かになるために切り捨てていい部分に本件はあたるのだろうか?
どこの国にも日の当たる部分と日の当たらない恥部はあるのだが、家族の顔をまともに見ることも叶わないような諸行に駆り立てられた主人公の気持ちをおもんばかると
何ともやりきれない。
-東南アジアの農村の貧困化は今に始まった事ではない。長男以外は都会に出て働く事は当たり前という事は知っていた積りだが、ここまで就業状況が悪化しているとは・・。ー
■印象的なシーン
1.14歳のカンボジアの農村で暮らすチャクラ(この映画で、彼の名前が呼ばれるのは序盤のみ・・)、は次男坊であるが故の、長男との”格差”に納得がいかないシーン。
ー日本の、江戸時代以前のようである。今もか・・。-
2.彼が、新しい土地を求めて村を後にした後の複数ブローカーの手を経て到着したところ。又、その過程。
ー中間マージン搾取が凄いな・・-
3.船上での、チャクラの目付きの変化 怯えた目から、イロイロな出来事を見て、ドンドン目が据わって来る・・。
・年上の家族持ちでチャクラが唯一心を許せた男が”船長”たちから受けた仕打ち。
-船長じゃないな・・。ギャングか・・-
・体力の無い男、”船”から逃げ出そうとした男の末路。
・奴隷のような数々の扱い。寝床の悲惨さ。
・チャクラのしたたかさも増していき・・。
-生き残るには、必要か・・。組織と同じだな・・。-
・奴隷同士でも、反発、いじめが起きる・・。弱者の中のヒエラルキーか・・。
4.ある日、網に人の大腿骨が掛かり、チャクラは・・
-海にモノのように投げ捨てられた男たちの姿がよぎるな・・。-
<何度も何度も、”船長たち”に振り下ろされる大腿骨。そして、"弱者の中のヒエラルキー"の頂点に立った少年が船を向けた場所。
漸く地元に戻り、農作業をする父の後ろ姿を見て、彼が流した涙の意味は、イロイロと考えられるだろう・・。
”大金”を持って、少年は家に戻るのだろうか・・。それとも・・。
鑑賞後、重い気持ちになるが、心に残る作品であった。>
2013年4月にバングラデシュの首都ダッカ近郊で発生した「ラナ・プラザ崩落事故」は、著名な大手アパレルの下請けの過酷な実態が明らかになった有名な事件だ。
全世界で約1億7千万人の子どもたちが働かざるをえない状況にあり、今でも人身売買が当たり前の国もある。
私たちが日頃手にする商品は、新興国の過酷な労働環境下で生産・加工されているものも多い。前述の衣料だけでなく、水産加工物やコーヒー豆、カカオなど普段口にする食品も多い。
日本を含めた先進国が恩恵を受ける低価格の構造は、裏を返すと生産プロセスの歪みに直結し、この映画の悲劇は私たちと関係のない話ではない。
以前は「途上国」だった日本でも同じような問題は存在した。小林多喜二著の「蟹工船」は著名な作品。増山実著の「波の上のキネマ」においても戦前の西表炭鉱での島抜けできない過酷な労働環境の実態が描かれている(※映画愛に溢れた小説。映画好きの方は是非ご一読を)。
唯一絶対の解はないかもしれないが、ただ私たちは傍観者でいることはできない。よその国の話だと目を背けることなく、間接的な「加害者」であることを忘れない。フェアートレード認証の商品を購入にしたりと、少しでも個人でできることからはじめていく。そう思い行動に移すだけでも、この映画のメッセージの価値はある。