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クリード 過去の逆襲 プロット アメリカ 05月26日 2023 台灣上映
男の闘い プロット アメリカ 11月12日 1970 台灣上映
男の争い プロット フランス 09月22日 1955 台灣上映
結婚しない男 プロット アメリカ 03月27日 1982 台灣上映
過去負う者 プロット 日本 10月07日 2023 台灣上映
もう、歩けない男 プロット アメリカ 02月23日 2023 台灣上映
過去のない男評論(2)
実に後味がよい映画だった。過去を気にせず現在と未来だけを見据える姿勢の人生訓、ホームレス問題を抱える社会派映画、そして「愛」。特に気に入ったエピソードが、元零細経営者のおじさん!彼は銀行強盗に入るのだが、その理由が泣かせてくれます。現実の経営者にもこのくらい愛情たっぷりの人がいてくれたらと切に願います。
主人公の男は無口なため、台詞が唸らせるほど的を得ていたり、フランス風の小粋な比喩表現であったり、時には笑わせてもくれました。何とも渋いキャラクターなんだ!
ラスト近くで日本人のためのファンサービスか、「ハワイの夜」(byクレイジーケンバンド)が流れ、寿司を食べるシーンがあるのだが、これは必然性を感じない。しかし、頭の中にこのメロディーが焼きついてしまった。
見所は、男の記憶を確かめようとするシーン!「これは?」「灰皿」「これは?」「吸殻」「8×8は?」「61」「違うだろ。。。72だよ」
フィンランド映画って日本ではまだまだ馴染みが薄いと思うけど、アキ・カウリスマキ監督の名前は覚えておいて損はない。
主人公の記憶喪失の男を演じるマルッキィ・ペルトラなんて、フィンランドに行けば何処にでもいそうなオジサンのフツーぽさが、全身からにじみ出てるよね。
オジサンとオバサンの恋物語。お互いの枯れた感じが何とも云えない。
言葉や表情が乏しくても、その想いは相手には充分伝わってくる。
本作では、アキ監督の日本通であるところが随所に見受けられる。挿入歌にクレイジー・ケンバンドの「ハワイの夜」が使用されているところとか。
フィンランド映画で、日本語のムード歌謡が聞けるなんて思ってもみなかった。