霧笛が俺を呼んでいる
プロット
日本
07月09日 1960 台灣上映
スペインは呼んでいる
プロット
イギリス
11月08日 2019 台灣上映
なにがなんでも為五郎
プロット
日本
08月26日 1970 台灣上映
ピカソがピカソになるまで
プロット
イギリス
01月29日 2021 台灣上映
銀座旋風児 嵐が俺を呼んでいる
プロット
日本
02月25日 1961 台灣上映
ラブソングができるまで
プロット
アメリカ
04月21日 2007 台灣上映
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真紅な海が呼んでるぜ評論(1)
実の兄が船長(既にかなりの貫禄の二谷英明)の貨物船に乗る船員の哲兄さんが、神戸でヤクザなライバル船会社の野望打ち砕いて、想いをよせるダンサーと結ばれる。
冒頭の船内での喧嘩場面から船内いる、香港で密告したダンサーとの出会い、借金で苦しむ港の大衆食堂の娘との関係を含めた流れも悪くなく、それなりに楽しめる。
ただ、全体的に活劇としては、敵となるライバル会社の悪党振りが弱くて、せいぜい小さな食堂の借金を催促したり、ダンサーに売春を強要ぐらいで、珍しく人も死なず、銃撃や発砲も無いので、極悪非道な展開もない半端なメロドラマ感が強い。
ライバル会社社長が、せっかく金子信雄なのに・・それにライバルとなる敵役もいない。
驚いたのは、清純派の松原智恵子がヒロインでは無くて、どちらかと言えば、情婦タイプの中原早苗がメインで、最後に哲兄さんと結ばれる展開。
撮影と落ち着いた色調のカラーだが、前半の船上での場面は、露光や明暗設定に明らかなミスには、ちょっと唖然とした。撮り直しの時間も無かったのであろうが。
クライマックスのアクションは、金子信雄の屋敷に、三人で殴り込みかけて、松原智恵子を救い出す場面。
丘にある縦に長い高低差の敷地内で、屋敷二階のバルコニーで、殴り合いが始まり、徐々に一階、その坂下の花壇へ下り、更に坂下にあるプールまで、延々と続く高低差を感じる格闘アクションは、中々の出来栄え。
監督の松尾昭典は、この後に裕次郎と哲兄さんのマドロス三部作の二本め「泣かせるぜ」も演出しているが、これもそつなくない出来栄えで、特徴も見えない印象。
ダンプガイ二谷英明もアクションには参加しないのが少し寂しい。
特にラスト近くに、中原早苗が、旅立つ哲兄さんを、追いかける場面は、やたらと街中を走って行くのを押さえている感が強くてやけに間延びした印象でもう少し工夫出来ないのか?と思う。まあ、当時の神戸の街の記録としてはイイのかもしれないが。