「深く静かに潜航せよ」のクラーク・ゲーブルと「知りすぎていた男」のドリス・デイを組合わせた、タフな新聞記者と美しい女性大学教授をめぐる恋愛コメディ。「ラプソディー」のフェイ・カニンとマイケル・カニンの共同書下ろし脚本を、「失われた少年」のジョージ・シートンが監督した。撮影監督は「紐育ウロチョロ族」のハスケル・ボッグス。音楽はロイ・ウェッブ。ルイス・アルヴァレズとジョー・ルビンが主題歌“先生のお気に入り”と“ロックン・ロールをはじめた娘”を作詞作曲している。他に出演者は「必死の逃亡者」のギグ・ヤング、「奥様はジャズがお好き」のマミー・ヴァン・ドーレン、ニック・アダムス、マリオン・ロス、チャールズ・レーン(チャールズ・レヴィソン)等。製作はウィリアム・パールバーグ。
先生のお気にいり評論(1)
学歴よりも経験が一番を信条に今の地位に就いたクラーク・ゲーブル扮する新聞社の社会部長と、ピューリッツァー賞を受賞した父親を尊敬し新たな記者を育成する事に生きがいを感じる女性がドリス・ディ。
この2人がお互いの意見を曲げずに反目しあいながらも惹かれ合ってゆくラブコメディ。
とにかく脚本が素晴らしい。
出て来る人物がそれぞれ繋がっているし、小道具の使い方、台詞の一つ一つにまで気を配られたその作劇術には感嘆するばかりです。
尚且つキャラクター設定が絶妙なので幾度となく笑わせてくれます。
設定上クラーク・ゲーブルの年齢が高い為にラブコメとしてはギリギリのところではありますが、是非とも新たにリメイクで観たいのですが現在のハリウッドでクラーク・ゲーブルに匹敵しうる俳優が果たしているのかどうか…と言った疑問も浮かんできますね。
それにしてもヒューゴー・パイン博士は良い人だ、彼の為にも酸素はしっかりと吸って鑑賞して下さい(笑)
“最も痛ましいもの、それは真実”