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タイム・リープ プロット 日本 06月07日 1997 台灣上映
ストレート・タイム プロット アメリカ 09月09日 1978 台灣上映
ビッグ・タイム プロット アメリカ 03月17日 1989 台灣上映
タイム・チェイサー プロット カナダ 01月10日 2015 台灣上映
フローズン・タイム プロット イギリス 01月26日 2008 台灣上映
ニック・オブ・タイム プロット アメリカ 05月18日 1996 台灣上映
タイム・アフター・タイム評論(2)
88点。
“暴力は感染する”
H・G・ウェルズのタイムマシンは存在した。
しかし、社会主義者の彼が唱える、「未来はユートピアだ!」の真実はかなり違っていた。
ニコラス・メイヤーの監督デビュー作は、1970年代SF映画テイストがバッチリ詰まったラブミステリー作品。
H・G・ウェルズと切り裂きジャックを合体させながらも、残酷描写を拒否したディズニーっぽい作り。公開当時も楽しく観たが、今見てもやはり面白い。
但し、昨今のCG垂れ流し映像に馴らされた人には、肝心の時を飛び越える際のチープな映像には批判が集中するかも。
まだCG自体が無い時代ですからねえ…。
(初のCG作品は1982年製作の『トロン』)
ニコラス・メイヤー同様に、これがハリウッド映画デビューになったのがマルコム・マクドウェル。それまでの悪役俳優振りを、このイギリス人紳士役で発揮、共演したメアリー・スティン・バージェンの心まで射止めてしまった。
せっかく未来に赴いたウェルズ博士だが、自分の理想とはかけ離れ戦争・紛争の絶えない世界に苦悩する。
立ち寄った店の主人の腕に刻まれた数字が意図する理由は、この時まだ博士には解らない。
更に“男女同権”を唱えていたのに、時代はまさに《ウーマンリブ》真っ只中。
そんな文明批判を潜めながらも、娯楽映画で有る以上はヒロインとの恋愛関係がより増して来る。発明家で在るので《テレビ》や《電話》、《車》、《映画》といった、発明に興味は示すものの、後々の発明に生かせなかったのは痛い。“マクドーガル”や“コカ・コーラ”もだなぁ〜(笑)
せめて《電動歯ブラシ》位は持って帰るべきだったのでは?まさか“自由恋愛”の論文テーマよろしい展開に、思わず我を忘れたのか?(笑)
『エクソシスト』の予想はあれだけど(笑)この時代にシャーロックホームズが超有名人になっていたとは思いもよらなかったんだろうなあ〜(笑)
ミクロス・ローザによる少々大仰だが、ロマン溢れるスコアがまた堪らない。