多様化・複雑化する凶悪な国際犯罪に対処する国連のUNACO(国際犯罪対策機構)エージェントの活躍を描くスパイ・アクション。前作「テロリスト・ゲーム」に続き、冒険小説の巨匠アリステア・マクリーンが遺した原案に基づく「UNACOファイル」シリーズ第2作。監督・脚本は前作に続き、デイヴィッド・S・ジャクソン。製作も前作と同じ、「赤い影」「オーロラ殺人事件」のピーター・スネル。撮影はマイケル・B・ネグリン、音楽は「キングコング2」「ライオン・ハート」のジョン・スコット、美術はマーティン・ハバート、編集はエリック・ボイド=パーキンスが担当。主演は前作に続き、「ゴールデンアイ」のピアース・ブロスナン。共演も同じく前作のアレクサンドラ・ポール、「ローリング・サンダー」のウィリアム・ディヴェインほか。CATV用に作られた作品を日本では劇場公開した。
テロリスト・ゲーム2 危険な標的評論(1)
ストーリー: 65
キャスト: 70
演出: 65
ビジュアル: 70
音楽: 65
全体的に安上がりに作った007映画といった感じ。スパイが主人公だが、見せるためだけの派手な活劇は押さえ気味で、より現実的でその分だけちょっと地味目な映画となっている。だが最後の場面で、他国の領海内の貨物船からロケットを打ち上げる場面は現実的ではない。圧倒的不利な状況から戦いをうまく進めていくしなんとも短絡的だし、何よりも何故こんなところでロケットを打ち上げるのかが不明。結末も単純。この最後の場面がよければもう少し良い評価が出来るのだが。それとBGMの使い方は90年代というよりも70-80年代の映画のような古さを感じた。とはいいつつも適当に見る娯楽映画としては楽しめた。