「青ひげ」のクリスチャン・ジャックが監督した一九五二年作の時代活劇で、「春の凱歌」のルネ・ウェレルとルネ・ファレが合作したストーリーをクリスチャン・ジャック、アンリ・ジャンソン(「青ひげ」)、ルネ・ウェレルの三人が脚色し、台詞はジャンソンが担当している。撮影は「快楽」のクリスチャン・マトラ、音楽は「沈黙は金」のジョルジュ・ヴァン・パリスと「天井桟敷の人々」のモーリス・ティリエの共同である。主演は「愛人ジュリエット」のジェラール・フィリップと「街は自衛する」のジーナ・ロロブリジーダで、以下「二百万人還る」のノエル・ロックヴェール、「港のマリイ」のオリヴィエ・ユスノ、「天井桟敷の人々」のマルセル・エラン、ジャン・パレデス(「巴里の醜聞」)、アンリ・ロラン(「青ひげ」)、ジャン・マルク・テンベールなどが出演する。なお、この映画はカンヌ映画祭で監督賞をうけた。
花咲ける騎士道(1952)評論(2)
総合60点 ( ストーリー:55点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:60点|音楽:60点 )
この作品の前に、リメイク版を先に見てしまった。内容的にはたいして違いがない。というわけでリメイク版に自分が書いた内容をそのままここでも拝借して、
昔々あるところに、剣の腕前はいいけれど女好きのだらしない男がいましたとさ。そして占い女に騙されて軍隊に入り、恋に落ちて女のために命懸けで活躍して王を助けて戦争に勝ち、そして二人はその後幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
そんな語りかけが似合うようなお目出度くて楽しい昔話。物語は御気楽な喜劇でとんとん拍子で進行していく。それほどたいした内容のものではないが、そのような軽い展開ぶりが売りの喜劇だろう。のんびり楽に見るにはいいのでは。
という感じです。ただし、リメイク版は映像もいいし、演出も新しいし、ペネロペ・クルスも良かったので、自分はリメイク版のほうが好きです。
アドリーヌの占いにのせられ、王女との結婚に躍起になる、ジェジェ演じるファンファンが、とても見ていて楽しいし、そんなアドリーヌ自身も、次第にファンファンに惹かれる様もどこかカワイイ✨
そしてファンファンが、王女の城に忍び込み、王女の元へ辿り着くも、追っ手に捕まって死刑が確定し、牢獄へ閉じ込められ、アドリーヌが面会へ来た際に、彼が彼女へ言った言葉と、彼女が去った後の言葉が、忘れられません。
去り際、彼女がファンファンに、「愛してるわ!」と言ったけれど、ファンファンはこう言った。 「僕は愛してない-」 その後、一緒に捕らえられた゛大ボラ吹き゛が、「愛してるって言ってやればよかったのに-」 、と言うと、ファンファンはこう言った。 「彼女を悲しませたくない…。悪い印象を持たせたいんだ-」 と-。 やっと現実に戻ったファンファンが、その後寂しそうに言ったセリフ…。 それが更に印象深く、彼の今までの後悔が現れてる気がした-。 「今になって、本気で彼女を愛し始めたのかも-」 人間て、窮地に立たされた時に、本当の気持ちに気づいたり、後悔の念に駆られるもの-。 これは正に、それを現してたなあ-。 でも、この後二人には急展開が待っています🎵
かな〜りのネタバレになっちゃいましたが、ラストは皆さんの目でご覧下さい😆
オススメですよ🎵 それにしてもジェジェ、ステキすぎです❤