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愛の昼下がり プロット フランス 04月23日 2021 台灣上映
昼下がりの背徳 プロット カナダ 01月01日 1900 台灣上映
昼下りの情事 プロット アメリカ 08月15日 1957 台灣上映
ガンヒルの決斗 プロット アメリカ 11月04日 1959 台灣上映
ゴーストタウンの決斗 プロット アメリカ 07月15日 1958 台灣上映
白昼の対決 プロット アメリカ 11月12日 1955 台灣上映
昼下がりの決斗評論(5)
ストーリー: 75
キャスト: 70
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 65
カリフォルニアに自動車が走っているくらいだから、時代はもう20世紀に入ったころだろうか。ガンマンなどもう時代遅れの職業になりつつあって、そのうえ主人公たちも昔は名をはせたのだろうが歳をとっているしで、決して報われた生活を出来ているわけではない。
それでも意地と誇りをかけて危険な輸送任務の仕事をしようとする男。彼らは任務の途上で巻き込まれた問題にも直面しなければならない。またそんな境遇を変えようともがく男がいて、報われない仕事に対して新たな重大な問題が出てくる。
もう西部劇としても最後の時代なんだろう。時代の移り変わりとその時代に取り残されつつある男たちの哀愁も漂う。町を牛耳って好き勝手をする無法者と戦うようなお決まりの映画ではないし、単純な勧善懲悪ではない。完全無欠なスーパーヒーローが大好きだったころの古いアメリカ映画なのに、物事は善と悪だけの単純な世界ではないと劇中で言っているのもこの時代としてはとても先進的。物語は撃ち合いの西部劇としてだけでなく、開拓時代と近代社会の中間にいる男たちの犯罪物映画としても楽しめた。ひょっとしたら時代を先取りしすぎてこの時代の人にはあまり受け入れられなかったのか。でもこの物語は好きです。
結局はギルとヘックが金ほしさのためにスティーヴを裏切ろうとしてしまうのだが、ハモンド一家が嫁を取り返しにやってきて、また一致団結する。西部劇では異色とされるほど風変わりなプロットだが、予想のつかない展開ゆえにキャラクターの面白さが光って見えた。ラストの突撃もしぶい。
まだこの頃のペキンパー作品には強烈なバイオレンス描写は見られない。むしろとても落ち着いた雰囲気の西部劇。嵐の前の静けさにも思える。
内容は、信じる事の大切さなど生きる上で大切な事が詰まっていて素晴らしかった。ペキンパー監督らしい男の哀愁も十分に感じることができて満足だった。
年老いた元保安官のジャッドとギルがシブ格好良い。ユーモア溢れる会話のやりとりが面白い。ペキンパー作品常連のウォーレン・オーツの若き姿も見ることができる。ラストも激シブな胸熱西部劇だった。
女の子を金山に連れて行くと、彼女の抱いていた希望が木っ端みじんに打ち砕かれて、本当に気の毒。クライマックスに仲間が助けに来てくれるところに胸が熱い。銃撃戦がリアルでかっこいい。