男性ストリップダンスの世界とその裏側をチャニング・テイタム主演で描いたヒット作「マジック・マイク」のシリーズ最終章となる第3弾。第1作を手がけたスティーブン・ソダーバーグ監督が再びメガホンをとり、主人公マイクの人生をかけたラストダンスを描き出す。元ストリップダンサーのマイクは破産して全てを失い、現在はバーテンとして働いていた。そんなある日、彼は資産家の女性マックスと出会い、ある依頼を受ける。依頼内容は、ロンドンの歴史ある劇場で一夜限りのストリップステージを成功させることだった。人生の再起をかけてロンドンへ向かったマイクは、さまざまな思惑を抱える人々から反発を受けながらも、世界中から集まったダンサーたちとともに人生最後のショーを成功せさるべく奮闘する。資産家マックス役に「エターナルズ」「フリーダ」のサルマ・ハエック。
マジック・マイク ラストダンス評論(1)
そもそも「マジック・マイク」シリーズは、日本での公開は「マジック・マイク」(2013年)、「マジック・マイク XXL」(2015年)となっていて、少し期間が空いています。それもあってか、私は「あ~チャニング・テイタムの代表作のダンス映画か。でもどんな内容だったっけ?」という感じでした。
でも、全く問題ありませんでした。というのも、過去作の知識は特には必要がなかったからです。
「マジック・マイク」の人気が高い背景に、主演チャニング・テイタムがストリッパーをしていた実体験がベースになっていることもあります。
ダンスも含めて非常にクオリティーが高いのです。
そしてメガホンをとったのはメガヒット作「オーシャンズ11」シリーズなどのスティーブン・ソダーバーグ。チャニング・テイタム×スティーブン・ソダーバーグの才能が遺憾なく発揮されている作品となっています。
本作はテンポが良く飽きずに見られ、特に最後のダンスシーンは「狭い舞台において、これだけのショーを繰り広げることができるのか」という驚きがありました。
アカデミー賞8部門にノミネートされ話題となっている「エルヴィス」を彷彿させるショーで、舞台ファン、女性はより楽しめるように思います。