ブルー・ブルー・ブルー
プロット
オーストラリア
06月07日 2008 台灣上映
ブルー・ダイヤモンド
プロット
カナダ・アメリカ合作
08月30日 2019 台灣上映
グレート・ブルー
プロット
フランス・イタリア合作
08月20日 1988 台灣上映
ブルー・ジーンズ
プロット
フランス
01月01日 2010 台灣上映
ソルジャー・ブルー
プロット
アメリカ
02月13日 1971 台灣上映
ターゲット・ブルー
プロット
香港
11月10日 1995 台灣上映
本站關於電影海報,預告,影評,新聞,評論的綜合性電影網站,我們提供最新最好的的電影以及在線影評,業務合作亦或意見建議請電郵我們。(Copyright © 2017 - 2022 KKTM)。聯絡我們
ブルー・バイユー評論(4)
南の島で働いていた時、友人が
「もし、ここに永く住みたいなら・・・」って彼から、そして「だれも住んでいない所に行けば隠れていられるけど」なんて冗談のような言葉を... この映画『ブルー・バイユー』のように永住するためのビザ取得はどこの国でも政権が変われば法律も変わり、そして今は不安定な世相を反映するように難しくなってきているのも事実として...
かなり昔の話、タイ人女性が日本人と結婚するので付き添いとしてタイ国日本領事館に行ったことがある。その時に二人の馴れ初めとか二人で撮った写真とかを提出を求められていた。しかも、ダラダラと同じ質問を繰り返す、領事館員の偽装結婚を疑っているのがアリアリと分かるものだったことを... でもそんな事ではプロを雇っている偽装結婚者に対しては何の効力もないことを知り、馬鹿げた茶番劇のようにも映っていた。 それはさておき本作とはあまり関係がないので...
この映画はラストのシーンでソゴがある... 一番盛り上がるこの映画のシナリオの根幹と言っても良い感動を呼ぶ場面なのに、この映画製作者はたぶんビザの事をあまり分かっていない部分が目立つ... だから折角、良い場面なのに個人的にはスレッドの腰を折られ、ドッチラケとなり、一人だけ蚊帳の外で白けてもいた。日本にいればそんなことわからなくても当然だけれども⁉ 映画の肝の部分なのであまり詳しくは言えないけどものお話?
奥さん役のアリシア・ビカンダーという女優さんはスウェーデン出身ということでオスカーも手にしているし、『トゥームレイダー ファースト・ミッション』では個性の塊というか個性だけで演技しているように見えるアンジェリーナ・ジョリーのララ・クロフトの後釜を演じていたとは知らなんだ?
シドニー・コウォルスケさんによる娘のジェシー役は本当の親子のように見えたし、そして何よりはベトナム人女性の役で出演されていたリン・ダン・ファンという女優さんのおかげでサブプロットに持ってくるには多少誇張した展開でも彼女の演技のおかげで、雰囲気を壊さずに話が進んだのかもしれない。この方もベトナムのプノンペンで生まれ、幼くして両親とともにフランスに移住したとバイオにのっていたけど主要な役が全て移民の方とは... キャスティング・ディレクターなのか監督、主演、脚本と一人何役もこなすジャスティン・チョンの想い入れ詰まった映画になっているのかもしれない。
日本人が猿真似をする♪オンリー・ザ・ロンリーや映画で超が付くほど知れ渡った♪オー・プリティ・ウーマン などを作曲したロイ・オービソンの楽曲ブルー・バイユー が映画の質を高めていると言えて、確か南の島の図書館で初めて真剣に読んだバイオの本にはロイ・オービソンとジャニス・ジョプリンが載っていたけど彼は、不幸を絵に描いたようなそんな人生でしかもジャニスと同じように夭折している。
♪ブルー・バイユー という曲はロイ・オービソンがテキサス州出身であることから生まれたそのものと言えるかもしれない。 日本人にはあまりピンとこないお話となっている。失礼⁉
アジア系である事、前科持ちである事ゆえの差別を扱った作品に『クラッシュ』(クローネンバーグ作品じゃないほう)があったけど、こちらも貧困事情が絡んだどうしようもない負の連鎖が描かれる。ストーリーに終始漂う不安・情操感を煽るため、ザラついた16ミリフィルムでの映像が功を奏している。劇中で妻役のアリシア・ヴィキャンデルが歌う「ブルー・バイユー」が、辛いながらも幸せに生きたいという自身の願いと、忌まわしき記憶に苛まれる夫の心情それぞれを表す。夫にとってこの歌は「移民の歌」でもある。
ただ肝心の人物描写が弱い。主人公の妻の前夫である警官の立ち位置がブレていたり、主人公がフラッシュバックとして頻繁に思い出す記憶も抽象的すぎて、かえってノイズに。何よりもその主人公が後半で取る行動があまりにも浅はかなので、感情移入がしづらくなってしまうのが辛い。ジャスティンは色々とやりたい事を詰め込みすぎたか。『シャン・チー』そっくりなシーンにはちょっと笑ったけど。
でも決して悪い内容ではないし、何よりもアメリカと移民という切っても切れない社会事情を知るには最適。カンボジア難民から全米のドーナツビジネスで財を成した男の半生を追った『ドーナツキング』と併せて観るといいかも。
アメリカの養子縁組や移民と司法制度の社会問題をノンフィクションのように鋭く訴える意義ある作品。エンディングで現実を知り考えさせられる。
これを監督・脚本・主演で創り上げたジャスティン・チョンの気概に尊敬する。
その手法としてドキュメンタリータッチの手ぶれを活かした撮影とカラーディングで効果的に表現している。
全体的に物憂げな雰囲気で気が滅入りそうになるが、その分家族愛に溢れるシーンが印象的に光る。
子を持つ親なら誰しも痛いほど共感し胸が締め付けられるだろう。観た後に家族の絆をもっと大切にしたいと改めて思わされる。
それには娘役のシドニー・コウォルスケの愛くるしさが一翼を担っている。
ただ主人公アントニオや前夫と同僚の警官2人の行動にしっくりこない展開もあり少し強引なストーリーだったようにも感じた。