他人の記憶を移植する薬剤を使って、妻殺しの真犯人を探す医師の姿を描くスリラー。監督は「もう一度殺して」『甘い毒』(V)などサスペンスを得意とするジョン・ダール。製作は「ドラゴンハート」のディノ・デ・ラウレンティスと彼の娘マーサ・デ・ラウレンティス。音楽は「バーチュオシティ」のクリストファー・ヤング。美術はロブ・ピアソン。主演は「ノー・エスケイプ」のレイ・リオッタ。共演は『甘い毒』(V)に続いてダールと組んだリンダ・フィオレンティーノ。他に「ムーンライト&ヴァレンチノ」のピーター・コヨーテ、舞台出身のクリストファー・マクドナルド、「クイズ・ショウ」のデイヴィッド・ペイマー、「TOO BEAUTIFUL TO KILL」のキム・キャトラルなど。エンド・クレジットに流れるのはナット・キング・コールの『Unfogettable』。
アンフォゲタブル評論(3)
思いのほか良く出来た映画でした。
妻殺しの汚名を晴らしたい主人公、未知の技術、そして移植された記憶の恐怖。特に、移植された記憶に苦しむ部分をしっかりと映したところは、私としては好印象でした。
サスペンスとしてもしっかりとしていてラストまで緊迫感をもって鑑賞することが出来ました。
難点を言えば、主人公が検視局ってところでしょうか。幾らなんでも、刑事のような立ち居振る舞いには違和感を覚えます。
あと、前述の記憶の描写ですが、映し方が不徹底だったように感じます。その人物の視点に徹底した方が、より緊迫感を感じられたように感じます。
最後に、身も蓋もない意見になりますが、配役について。主人公のレイ・リオッタはサイコが似合う役者の印象があり、この映画の主役を張るには違和感を感じました。
なので、私的評価はやや辛めの標準点をつけさせてもらいました。
記憶を人から人へ移せるという奇想天外な発想は面白けど、なんか日本の2時間サスペンス同様、途中で真犯人が2人位に絞り込めるので、ワクワク感がない。
それに最後の最後、なんであんな急に立ち上がって相手を打ちのめせるのよ。
さっきまで気絶したように倒れてたのに。リアルさに欠けるわ。
他のレビューを見ると構高評価なのだが、正直私には、つまらないとしか言いようがない。
この主役、レイ・リオッタってどっかで観たなぁ~、と思ったら、年中放送されてる「タービュランス」のサイコ野郎やったか。
サイコが薬漬けになって、最後はクスリとも笑えない、というサンドイッチマンのコントみたく観終わってしもうた。レイリオッタ ジョントラボルタ
最後に流れる曲が、あのスタンダードだとは。曲が泣くよ。こんなところで使われて。
もう観なくてもいい。