消えた核の行方を巡り、世界的な規模で展開するハイテク・サスペンスアクション。監督のスティーヴン・スピルバーグ、パラマウント映画やタッチストーン・ピクチャーズ出身のプロデューサーのジェフリー・カッツェンバーグ、ゲフィン・レコードの代表であるデイヴィッド・ゲフィンの3人が共同で設立して話題を呼んだエンターテイメントの総合会社、ドリームワークスKSG社(3人のイニシャル)の第1回映画作品。監督にはTVドラマ『ER
緊急救命室』の女性監督ミミ・レダーが抜擢され、劇場用長編映画のデビューを飾った。米国のジャーナリスト、アンドリューとレスリーのコクバーン夫妻の旧ソ連における核燃料物質の密輸に関する取材に基づき、「クリムゾン・タイド」のマイケル・シーファーが脚本を執筆。製作は「ツイスター」「メン・イン・ブラック」のウォルター・パークスと「シンドラーのリスト」のブランコ・ラスティグ。製作総指揮は「ツイスター」「メン・イン・ブラック」のローリー・マクドナルドと「わが街」「ワイアット・アープ」のマイケル・グリロ。ニューヨーク、スロヴァキア、マケドニアとスケールの大きなロケをこなした撮影は「ザ・マシーン
私の中の殺人者」のディートリッヒ・ローマン、音楽は「ザ・ロック」のハンス・ジマー、美術は「キルトに綴る愛」のレスリー・ディレイ、編集はデイヴィッド・ローゼンブルーム、衣裳は「マイ・ガール2」のシェリー・コマロフが担当。主演は「素晴らしき日」『ER』のジョージ・クルーニーと「ある貴婦人の肖像」のニコール・キッドマン。共演は「シャイン」のアーミン・ミューラー=スタール、「ミッション:インポッシブル」のマーセル・ユーレス、「ハイヤー・ラーニング」のランドール・バティンコフ、ロシアの演劇界で活躍するアレクサンダー・バルエフ、同じくクロアチア演劇界で活躍するレネ・メドヴェセクほか国際色豊かな顔ぶれ。
ピースメーカー評論(16)
1.当時36歳のトム・デヴォー(米陸軍中佐)役ジョージ・クルーニーと当時30歳のジュリア・ケリー(原子力科学者)役ニコール・キッドマンの二人がめちゃくちゃ最高!!!
2.20年前の映画と考えればいろんな意味でよくできている作品!!
3.映画監督のスティーヴン・スピルバーグ、レコード会社経営者のデヴィッド・ゲフィンの二人で設立した「ドリームワークス」の第一作目の作品!
【ピースメーカー:名言名セリフ】
1.トム・デヴォー(米陸軍中佐)役ジョージ・クルーニーの名言名セリフ
→「こうしている間にも核兵器がイランに向かっているんだ」
→「あなたに現場の苦しみが分かるか」
→「地獄に落ちて皇帝になれ」
2.ジュリア・ケリー(原子力科学者)役ニコール・キッドマンの名言名セリフ
→「国内に大量殺戮兵器が運び込まれています」
→「10個の核弾頭を望む男より1個の核弾頭を望む男が危険よ」
3.デューサン・ガブリック役マーセル・ユーレスの名言名セリフ
→「故郷を昔に戻してほしい」
【ピースメーカー:個人評価=★★★★】
★★★★★:今すぐ観るべき‥人生を生きる為の何かを教えてくれる貴重な映画
★★★★:早めに観るべき‥観る人だれにでも何かを与えてくれる大事な映画
★★★:まあ観ても良し‥観る人によっては全く意味を持たない普通の映画
★★:観なくても良し‥単に時間だけを浪費してしまう可能性が高い映画
★:観てはいけない‥観た後に非常に残念な気持ちを感じてしまう映画
BSでやっていたので再度鑑賞。ミミ・レダー監督は異色の美男・美女コンビでハード・アクション映画を撮りたかったのでしょう。
ミミ監督は知的なインテリ女優が好みだしニコール・キッドマンも女性監督の作品を好んで出るので有名、ミラ・ジョヴォヴィッチのようなタフなヒロインでなく女性らしさを失わないことが重要だったのでしょう。監督はわざわざ病床の黒澤明監督を見舞いに来日したほどの黒澤ファンで私の三船敏郎はジョージ・クルーニーと言っていたらしい。
だいたいのシチュエーションは女性上司を助けるイケメン部下。核物理学者ニコール・キッドマンが米国の核密輸対策班のリーダー、助っ人としてやってきたのがソ連軍に人脈を持つ陸軍大佐ジョージ・クルーニー、この時点で文官の女性科学者が作戦指揮はおかしいでしょうし、国際テロ捜査なら陸軍よりCIAの出番でしょう。
実戦には不向きな女性指揮官と頼りになるタフでハンサムな将校、特に凛々しい制服姿に女性客は弱いと狙ったのでしょうか。美男美女を揃えながらも変に甘ったるいラブシーンを入れていないのでほどよい緊張感が持続します。
核爆弾に詳しい博士ということでニコールキッドマンの役どころも最後で納得、でもあれだけプルトニウムを浴びたら助かる訳はないでしょうね。敵役のテロリストの描き方も微妙、武器商人を操る米国政府のやり方はピースメーカーを騙る偽善者との告発もどき。一面、真理とはいうものの9.11後の製作だったら難しかったでしょう。
核兵器強奪事件に端を発しニューヨーク・テロへの発展は見応え十分だが「10の核を盗む連中より一個の核を欲しがる者のほうが怖い」というキッドマンのセリフでピンとくるし早々に黒幕が登場してしまうので謎解き感はあまりない。
女性監督らしさが詰まったタランティーノやリュック・ベッソンとは一味違ったハード・アクション映画でした。
クルーニーの「アメリカはテロの養成機関か?」という言葉が妙に生々しい。テロリストが言う「兵器を作ったのは西側諸国だ」というのも正しいし。標的がニューヨークになったのも同時多発テロを予測していたかのような内容になっている。ツインタワーが高く聳え立つ映像には涙が出てきますね。
完全なアメリカ万歳映画にはせずに、テロリスト側の気持ちを少々描いているところが良かったです。
ニコール・キッドマンが素晴らしすぎる。ニコール・キッドマンを見るためだけの映画だと思う。内容は悪くはないが、ニューヨークに持ち込まれた核弾頭の爆発を防いだだけ。世界平和には貢献できていない内容。