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莉の対 プロット 日本 05月31日 台灣上映
かくしごと プロット 日本 06月07日 台灣上映
明日を綴る写真館 プロット 日本 06月07日 台灣上映
ドライブアウェイ・ドールズ プロット アメリカ 06月07日 台灣上映
罪深き少年たち プロット 韓国 06月07日 台灣上映
クラメルカガリ プロット 日本 04月12日 台灣上映
幻の城 バイロンとシェリー評論(1)
バイロンとシェリー、英国を代表とするロマン派の詩人の半生を描く本作は、映像そのものが詩・・・。すべてのシーンにおいて、息を呑むほど美しい映像は、それだけで観る者の心の琴線を震わす。深い交友のある2人は、陰と陽、静と動、相対の双子。2人の人生には「死」の影が常に伴う。その「死」は、シェリーの妻メアリーが『フランケンシュタインのクリーチャー』を生み出した時から「実体」となって付きまとうようになったのだ。フランケンシュタインの物語は、今やバイロンやシェリーの詩よりも、世界中に読まれ親しまれている。日本では、クリーチャーの名前がフランケンシュタインだという誤った認識のもと、ドラキュラやミイラ男と共に3大化け物(?)として有名だが、本作に登場するクリーチャーは、メアリーが劇中で言うセリフのように恐ろしさと哀愁を秘めた「美しさ」をたたえ、人々を死に導いていく。メアリーはその幻影に悩み苦しみ、息子を失ったことで夫婦の愛は冷えて行く。夫は妻が幻影を実体化させたことをなじるが、友人であるバイロンは、自分も娘を失ったにもかかわらず、運命を受け入れたように思える。解き放たれた怪物(死)を運ぶ折り紙の小船・・・。死者を乗せ、たゆたう。それは魂の遍歴・・・。「人間は地上にこそ破壊の跡を記すが、その力の及ぶのは岸にとどまる。大河原の上では、破壊はすべてお前の業、人間の破壊力は、その影すらもとどめない。」-ジョージ・バイロン「チャイルド・ハロルドの巡歴」より-